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平成8年度 予算等審査特別委員会(第9日目) 本文 1996-03-13

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  1. 仙台市議会 1996-03-13
    平成8年度 予算等審査特別委員会(第9日目) 本文 1996-03-13


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 2: ◯委員長  ただいまから予算等審査特別委員会を開会いたします。  それでは、これより質疑を行います。  昨日に引き続き、第14号議案平成8年度仙台市一般会計予算第1条歳入歳出予算中歳出第8款土木費、第12款災害復旧費ほかについてであります。  グローバルネット仙台から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔鈴木勇治委員、質疑席に着席〕 3: ◯委員長  では、発言願います。 4: ◯鈴木勇治委員  私は、土木費中都市計画費、緑政費についてお伺いいたします。  一昨日になりますでしょうか、我が会派の菅原敏秋委員が農業面等からの都市の魅力度アップについての質問をなさいましたが、私は交通基盤の面から魅力度アップを早急に進める必要があるのではないかと考えておる一人でありますので、まず東西交通軸の構想についてお伺いいたしたいと思います。  東西交通軸の南西ルートにつきましては、長年交通問題で悩んでおります南西地域住民は、これまで元市長、前市長、そして現市長の公約であり、その実現を千秋の思いで待ち望んでいるものであります。調査につきましては、昭和56年に行って以来現在まで約15年間、さらにモノレール等の調査からでも約10年近くたっているわけですけれども、ここでまた方針転換ということになりますと調査期間が必要となってきまして、その調査期間もまた不明となってくるというわけでございますが、待たされ続けている南西地域住民は、市はただ引き延ばしだけをねらっているのではないかとその不信感が出ているとの声も聞きます。  そこで、なぜ今回の結論に至るまでにこのような期間が必要であったのか。また、詳しくわかりやすく説明をいただきたいと思います。お願いします。 5: ◯都市整備局次長兼計画部長  この東西軸でございますけれども、委員御指摘のように昭和50年代から地下鉄南北線を含みますいわゆる鉄軌道網のいろいろな論議等々があったわけでございますけれども、今お話のように本格的に事業化を意識した検討と申しますか、そういうものは昭和60年、61年のモノレール等調査であったというふうに私どもは認識をしておりまして、当時は地下化される仙石線にあわせまして仙台駅から西公園、この区間を東西線というふうに呼んでおりまして、さらに西公園から八木山を経まして茂庭台に至るモノレール等を南西線と、この二つを組み合わせて検討を行ってきたわけでございます。これが一つの流れでございました。  しかし、御案内のように平成3年度におきましていろいろな検討の結果、仙台駅から西公園までの地下鉄東西線の事業化というのが事業手法その他で非常に難しいというような判断をしたわけでございまして、それまで西公園以西で検討していたモノレール等南西線、これを仙台駅まで延長いたしまして、さらに将来の東側の発展、都市軸のことを考えますと、さらにそこから東部へまで延伸していく、いわゆるスルー案ということに大きく方針変更があったわけでございます。  この方針に従いまして、平成3年から平成6年度まで、この4年間にわたりまして仙台駅から八木山南間、いわゆる南西ルートの今度は事業化の検討区間ということでさまざまな調査を行ってきたわけでございまして、昨年南西ルートのみの早期の事業着手は難しいと、厳しいという判断に至ったわけでございます。これを受けまして、平成7年度は東西一体での事業化の可能性につきまして見きわめをつけるための検討を行ってきたと、こういう経過でございます。 6: ◯鈴木勇治委員  次に、これまでの調査結果の蓄積を踏まえまして、今後の事業化に向かって平成8年度調査費を計上しているわけですが、平成8年度はどのような調査を予定しているのかお示しいただきたいと思います。 7: ◯都市整備局次長兼計画部長  平成8年度におきましては、東部方向ルートを含めました東西交通軸路線計画策定のための調査並びに事業採算性を高めるための東西交通軸と一体となるまちづくりに関する基礎調査、これは東部の発展方向でございますとか、土地利用上の課題の抽出、それから鉄軌道系と一体となったまちづくりのあり方と申しますか、そういったことを主体にいたしまして基礎調査を行うわけでございまして、あわせて関係機関との協議、調整等に要する検討調査と申しますか、そういうことを行う予定でございます。 8: ◯鈴木勇治委員  それで、ただいま関係省庁との協議というお話が出てまいりましたが、関係省庁との協議、手続等についてお伺いいたしたいわけですが、事業化に至るまでに道路の整備やまちづくりの整合を図ることなど、いわば地元での整理可能な課題と建設省、運輸省の所管の調整やその後の事業そのものについての協議手続などの課題があると思うわけですが、いったいどのような協議、調整、手続があるのか、お示しいただければと思います。 9: ◯都市整備局次長兼計画部長  関係省庁との協議、手続等でございますけれども、いろいろ委員御指摘のようにございまして、例えば建設省の所管の事業でお願いするということになりますと、これはインフラ補助と申しまして、軌道法によります建設省事業で行うということになりまして、その区間につきましてはそういった建設省との協議が必要でございますし、地下鉄南北線のときのように地下鉄事業の補助をいただいてやるということになりますと、これは運輸省の所管事業ということになるわけでございますので、この両省との新交通システムそのものについての協議をいろいろ行わなければならないということが一つあるわけでございます。  さらに、再三いろいろな形で御報告申し上げておりますように、採算性ということが非常に重要なことになりますので、その際自治省との起債等に関する協議、こういったものもあわせて行うわけでございます。  また、これらの事前の協議と申しますか、そういったものをある程度進めてある程度の認知といいますか、そういうものをいただきますと、今度は建設省に対しては特許という形になりますけれども、その特許を申請するような運びになってくる。一方運輸省の方は同じようなことなんですけれども、これは免許ということで、これは地下鉄の南北線と同じようなことでございますけれども、そういう形でこういったものを受け、さらにはもう少し詳しい検討をした上で設計をいたしまして、いよいよ工事の施行認可というものをさらにいただいていくわけでございます。
     さらに、この東西軸に関しましては、御存じのようにただいまは仙台駅から西公園までの地下鉄東西線という昔の形と申しますか、そういうことで実は地方交通審議会の答申を受けてございまして、これを今の仙台市の考え方に沿った形でオーソライズをしていただかなければならないと、こういう手続が必要でございます。  さらに、先ほど申し上げましたように、まちづくりということにつきましては、市の新しい総合計画の中で位置づけも必要でございましょうし、実際にそれをいろいろと町を立ち上げていくということになりますと、具体的には用途地域の変更でございますとか、その他もろもろのそういった土地利用に関する変更手続が出てくる。あわせて、川内旗立線につきましては、ただいま大学といろいろ鋭意協議をしておるところでございますけれども、これも新交通とは別に道路は道路で都市計画決定変更に向けて協議をしなければならない。その際環境アセスメントでございますとか、実施設計でございますとか、そういうものを進めながら、こういった諸手続が必要であるということでございます。 10: ◯鈴木勇治委員  手続の内容などについては今御答弁いただいたわけですけれども、新交通システムの先進都市の事例、こういったものなどから免許申請までどのくらいの期間が必要なのか、この辺のところについての見通しは何とか事例を踏まえてつけられるのではないのかなと思うんですが、この辺の見通しについて御所見があればお願いしたいと思います。 11: ◯都市整備局次長兼計画部長  実は、他都市の事例ということでございますけれども、同じような事例が広島市であったわけでございますけれども、必ずしもその例が仙台に当てはまるかどうか、なかなか判断の難しいところでございまして、さらに先ほど来、いろいろ仙台には仙台の課題と申しますか、たくさんの課題があるわけでございまして、現時点では本会議でも御答弁申し上げましたように、なかなかいつそういった時期が来るのかということについては明らかにできないような状況でございまして、大変申しわけございませんが、御容赦をいただきたいということでございます。 12: ◯鈴木勇治委員  それでは、これまで事業化の大きなネックの一つとされてきました川内旗立線についてでありますけれども、東北大学との協議が進展しているというふうなことも聞いております。南西地域の住民にとって、新交通システムは時間がかかるというふうなことになるとすれば、まずこの道路整備でも早急に行っていただけないかというふうな考えが出てくるのは当然なのかなというふうに思うわけですけれども、川内旗立線についても地元で整理できる課題と、それから都市計画変更等の手続の課題があると思うんですが、手続の内容と、そしてそれが着工にどう関係してくるのか伺いたいと思います。 13: ◯都市整備局次長兼計画部長  私どもきょうまでいろいろ進めてくる中で、確かに建設省と正式な協議の場までは至っていないわけでございますけれども、事前の御指導と申しますか、そういった形でいろいろお話を伺っている中で、私どもの考えていたよりも若干厳しいお話をいただいておりまして、それは実は道路を先に施行するということにかかわることでございますけれども、その際都市計画の変更が、道路自体の変更が必要でございますけれども、そのためにはこの路線については「新交通システムありき」というようなことで、先ほど申し上げましたように60年と61年のモノレール等調査というのは、建設省の補助事業でやっているわけでございまして、その辺のことがございまして、道路だけ先行してやるということになっても、新交通システムのある程度の目安がつかなければ都市計画変更がなかなか難しいのかなといったような感触も実はございまして、もちろん大学とのお話を鋭意進めるわけでございますけれども、その間そういった状況も逐次建設省の方に御報告を申し上げながら鋭意進めてまいりたいと考えておりますけれども、そんなようなことで非常に新交通システムのある程度の見通しとこの道路の変更あるいは事業の着手というのが絡んでくる関係になるのではないかというふうに私どもは考えております。 14: ◯鈴木勇治委員  いろいろお伺いいたしましたが、事業化の見通しまでにはかなり困難でしかも期間を要するというふうなことでありますが、唐突で大変恐縮なんですが、またお疲れのところ大変恐縮なんですが、市長にお伺いいたしたいわけですけれども、このような困難な問題の中、以前に決算等特別委員会でもお話しいただいたんですが、この事業については必要不可欠な事業であると明言しておられたわけなんですが、今後こういった困難な状況の中どうしてもやはり市長のリーダーシップと申しますか、その辺の判断というのが必要になってくるのかなと思うわけですけれども、今後の進め方について市長の御決意と申しますか、御所見があればお願いいたしたいと思います。 15: ◯市長  この事業は、仙台市の将来の都市形成にとりまして必要不可欠な事業というふうに認識をいたしておりますし、その実現のためにはおっしゃるようにさまざまな問題解決も必要であろうとは思います。いろいろな問題が立ちはだかることはあらかじめ覚悟はいたしておりますが、未来のためにぜひこれは強い決意で進めたい、こう考えております。 16: ◯鈴木勇治委員  それで次に移らさせていただきますが、未整備公園の整備についてお伺いいたしたいと思います。  まず、仙台市の都市公園の整備についてでありますが、計画の基本目標と現状についてお尋ねいたしたいと思います。 17: ◯緑政部長  都市公園整備の目標につきまして、総合計画2000におきまして平成12年度に市民1人当たりの公園面積が10平米になることを目標に定めて整備を進めているところでございます。  現状につきましては、平成7年4月現在で市民1人当たり7.7となっております。 18: ◯鈴木勇治委員  今お示しいただいたんですが、おわかりのとおり目標と現状に当然差が出ているわけなんですが、お示しいただいた目標、これは達成できるのかどうか、お伺いたいしたいと思うんですが。 19: ◯緑政部長  事業の促進を図るため、建設省に対しても国庫補助の増額などお願いしたりいたしまして、国土庁等の事業を模索するなど、財源の確保に努めている一方、使われなくなったりしている水質の悪い悪化したため池を一部埋め立てしたりして残りの水面を再生させるなど、用地費をかけない公園整備手法をもって目標達成に努めておるところでございます。目標達成はできるものと考えております。 20: ◯鈴木勇治委員  さらなる努力をお願いしたいと思います。  それで次にですが、市内に公園用地として確保されていながら未整備で、まだ供用開始がなされていないようなところが幾つかあると思うんですが、そのようなところがどの程度あるのか、概数で結構ですのでお示しいただければと思います。 21: ◯緑政部長  街区公園として利用できる公園予定地は25カ所で、約12ヘクタールでございます。 22: ◯鈴木勇治委員  ちょっと話が戻るかもしれませんが、さきにお尋ねした達成目標の中で、余り大きな面積を占めているようではなさそうなわけなんですが、せっかく土地が確保されているのに空き地のまま何年もそのままというのはいかにももったいないような気がするわけです。これらの未整備区域の整備の年次計画や基本的な考えがあれば、お示しいただきたいと思います。 23: ◯緑政部長  平成8年度から始まる第6次都市公園等整備5箇年計画の中で計画的に整備を進めてまいりたいと考えてございます。 24: ◯鈴木勇治委員  いわゆる公園整備は、道路や下水道などと並んで大変重要な都市施設の一つであることは言うまでもないわけですが、このような都市施設整備の際、最も大きなネックになるのは用地問題だというふうなことになるわけですが、用地が片づけば道路などは終わったも同然と言われるぐらいなほどなんです。そのような中で、用地問題のないこのような未整備公園は、優先的に整備していただいて市民に開放していただければと考えますが、この辺はいかがでございましょうか。 25: ◯緑政部長  私どもといたしましても、先ほど申し上げましたように平成12年度に市民1人当たり10平米を目標に進めているところでございますが、今後も計画的に整備を行い、早期に市民に開放してまいりたいというふうに考えておる次第でございます。 26: ◯鈴木勇治委員  早期にひとつよろしくお願いしたいと思います。  それで、最後にもう一つお尋ねしたいんですが、先ほども申し上げましたとおり、都市において道路や下水道、公園などは最も基礎的な欠くべからざる公共施設ではないのかなと思うわけですが、また、これを別な視点から見るならば、これらの公共施設は都市の財産なわけでございます。言いかえれば富とでも言えるわけなんですが、しかるに富の偏在、これは好ましくないというふうに言えるわけですが、そのような目で公園を見た場合、これもいろいろな点で前々から言われていることだと思うんですが、どこで分けるかは別にして北と南と分けて考えると、どうも南の地域は北の地域に比べてそのバランスがちょっと崩れているようによく言われているわけですが、現在計画が進んでいるものを見ても、北は水の森、それから七北田、大堤公園などが用地買収を伴って大きな投資がなされておるわけですけれども、さて南を見ますと、中田中央公園だけですね。  また、公園に近いものとしても総合運動場というようなものも北というふうなことになっているわけです。南の方に住まいしている者としても、ちょっと寂しいなという感じがするわけですが、街区公園や近隣公園は大規模な宅地開発が北に集中してきたということもありまして、近年の都市形成の流れの中で設けられてきたということもあって、何ともやむを得ないのかなというふうな点もあるわけですけれども、この公共財産の偏在というものが北西部の住宅団地の中に交通公園的な施設をつくろうという計画に対して、いろいろ反対運動もあったりなんかしたというふうなことも聞いているわけです。政令市移行後もう8年たっているわけです。そろそろこの辺のバランスも解消していかなくてはないのかなと考えているわけでございます。  しかし、今日の経済状況等からしても、非常に財政的に厳しいというふうなこともわかるわけですが、決して七北田公園のような大きい公園という大型の投資を必ずしも期待するわけではございませんけれども、この辺は次の好景気の時代に回すとしても、せめて南の地域に幾つかの標準的な規模の公園を、いわゆる街区公園とか近隣公園の配置をぜひお願いしたいというものでありますけれども、この辺はいかがお考えでしょうか。  また、用地費の要らない公有地に着目すれば、例えば名取川の河川敷、この辺の活用と、それからこの辺の河川緑地の整備をあわせて希望いたしたいなと考えているわけですが、実現の可能性について御所見をいただければというふうに思います。 27: ◯建設局長  南の方に標準的な街区公園や近隣公園というお尋ねでございますけれども、確かに委員おっしゃるとおりこういうものについては区画整理等によって編み出される部分が多々ございます。私どもも北の方だけというような考え方は毛頭ございませんで、おっしゃるとおり中田の公園についてもかなり大きなものを今現在一生懸命進めているところでございまして、昨年などは近隣公園としての天沼公園なども開園したわけでございますし、また長町南1丁目についても街区公園等を進めるべく現在準備中でございます。  また、旗立地区につきましては、五つの堤がございまして、おおよそ32ヘクタールくらいになるのではなかろうかなというふうに考えてございますけれども、これについても地元の協力も必要でございますので、既に説明会にも入ったところでございますので、私どもとしましては先ほど部長から申し上げましたけれども、平成12年1人当たり10平米という目標を掲げてありますので、これに向かってより一層、また委員御指摘の内容も踏まえながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。  また、名取川の件でございますけれども、基本的には建設省の直轄河川ということで整備しているわけでございますけれども、当然この中には低水敷、高水敷というつくり方になりまして、私どもとしては整備した後の高水敷を利用しながら広瀬川と同じような河畔に河川公園等をつくるべく従来からも建設省の方にも御要望申し上げてきたところでございますし、今後は整備した箇所からこういうものについて左右岸の問題がちょうどありますので、その辺も考慮しながらより一層河川整備に努力していただくように機会をとらえながら国の方にも要望してまいりたいと思いますし、先ほど申し上げたとおり、終わった箇所について逐次整備について進めてまいりたいという考えでございますので、御理解賜りたいと存じます。 28: ◯鈴木勇治委員  ぜひ名取川の河川敷の公園、そして旗立の親水公園、英知を結集していただいて早急に整備をしていただきますようお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。 29: ◯委員長  次に、自由民主党市民会議から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。      〔西澤啓文委員、三浦良委員、渡辺博委員、質疑席に着席〕 30: ◯委員長  順次発言願います。 31: ◯西澤啓文委員  私は仙山線の立体交差に関する調査に関連してお伺いさせていただきます。  現在、我が仙台市において、都市計画道路整備率は約5割強であります。政令市の中でも80%強の札幌市、そして70%強の広島市よりも相当におくれている現状にあります。また、市街地の平均走行速度は約12キロと20キロを超える札幌市、17キロ近くの広島、福岡市に比べまして、これもまた深刻な状況にあります。現在の市内中心部に向かう通勤、通学ラッシュ及び日中時の渋滞状況に関する当局のお考えについて、まずお伺いさせていただきます。 32: ◯道路部長  交通渋滞は都市の諸活動や生活環境等に悪影響を及ぼしており、早期に問題の解決を図るためにも重点的な取り組みが必要な課題と考えております。  発生原因につきましては、さまざまな要因が考えられますが、本市に対する各種都市機能の集積が進み、中でも商業業務機能一極集中傾向が近年ますます強くなっていることから、これに伴って増大する交通需要に道路や公共交通機関の整備が対応しきれずに発生しているものと考えております。  御質問の市中心部は、朝は通勤、通学交通、日中は業務交通により終日渋滞しておりますが、通勤、通学には公共交通機関の利用を促進する等、特性に応じた渋滞対策が必要と考えております。 33: ◯西澤啓文委員  その中で、特に渋滞のひどい南北及び東西を結びます仙山線を横断する道路計画についてお伺いをさせていただきます。  こちらの方にパネルを持ってまいりましたが、こちらが仙山線でございます。それで、一番東側が北四番丁岩切線でございます。ここの中江の踏切のところで仙山線を横断しているわけでございます。それで、少し西の方に参りまして、花京院通南光台線、これが南光台のところから抜けてまいりまして東照宮のところの踏切を通るのでございます。それで、そのさらに北に参りますと仙台駅と旭ケ丘線、これは旭ケ丘の駅のところから上杉の方を抜けていく道路でございます。それから、上杉山通東仙台線、これは今北仙台駅のところの再開発事業の部分にかかる仙山線に平行で抜けている道路でございます。それで、一番西側にありますのが北四番丁大衡線、北山のガードの下をくぐる予定になっている計画線でございます。  それでは、今お話し申し上げました踏切、ガード周辺で着工中の5路線について、それぞれの着手時期、そして完了時期、そして仙山線の今後の横断方法についてお伺いさせていただきます。 34: ◯道路部長  御指摘の5路線のうち、現在事業に着手しております花京院通南光台線につきましては平成12年度、北四番丁岩切線につきましては平成14年度に完成を予定してございます。仙山線とは高架化が実現するまでの間は、当面踏切で考えております。  仙台駅旭ケ丘線につきましては、仙山線を立体で横断する計画となっておりますが、事業の着手時期はまだ未定でございます。  北四番丁大衡線につきましては、現在トンネル構造で仙山線の下を通過する方向で検討を進めており、諸課題の対応策が整い次第事業に着手する予定ですが、完成までにはまだ時間がかかるものと考えております。  また、北仙台再開発関連で整備いたします上杉山通東仙台線につきましては、平成10年度の事業完了を目標に進めております。 35: ◯西澤啓文委員  今の質問に関連して、着手時期が未定の路線がある現状を踏まえまして、今の5計画道路各線による長期、中期的な……、一番最初に申し上げました渋滞解消が可能なのかどうか。また、現在のラッシュ時の渋滞状況のひどさを見たときに、早期の緩和策というものをお考えになっておられるのかどうか、お伺いをさせていただきます。 36: ◯道路部長  お話がございました都市計画道路が整備されましても、渋滞緩和に大きく寄与するものと考えておりますが、仙山線の踏切が残ることや交通容量を上回る交通需要があることから、渋滞解消が可能とは考えておりません。  早期の緩和策につきましては、道路の整備が近年用地取得の難しさ等からますます長期化する中では、今後取り組みを強化すべきと考えております。このため、関係機関によりまして宮城県新渋滞対策連絡協議会を平成5年度に設置いたしまして、短・中期の渋滞緩和策といたしまして、公共交通の利用促進や時差通勤、バスレーンの機能確保等、交通需要の側をマネジメントする各種施策への取り組みを進めております。 37: ◯西澤啓文委員  そうしますと、道路渋滞の原因の一つであると考えられます仙山線について、当局はどのようなお考えでいらっしゃるんでしょうか、お伺いいたします。 38: ◯道路部長  仙山線につきましては、一踏切当たりの交通遮断時間が1日2時間40分にも及んでおることから、早期に立体化が必要と考えております。  また、自動車交通から公共交通機関に乗りかえてもらうためにも、利便性の高い鉄道であるべきと考えております。 39: ◯西澤啓文委員  それでは、仙山線の北山ガードについてお伺いいたします。  私も長年あそこのガードの部分だけが狭まっていまして、通行を不便にしているのかというのを非常に疑問に思ってきていたわけですが、これは多くの方がやはり同じように思っておられる現状にあると思います。その意味で、早期の渋滞対策というのが難しいというお話でございましたので、この北山ガードの拡幅なんかをしまして、市民の利便性を少しでも図るといったことも早期の対応として考えていくべきだと思うんですが、いかがでしょうか。 40: ◯道路部長  北山ガードは、前後の道路より狭いためボトルネックとなっておりますが、本箇所の整備に関しましては、都市計画道路北四番丁大衡線の工事と一緒に改良する予定となっております。  しかしながら、北四番丁大衡線を供用する前に工事を行うことは、交通規制を伴うことなどから渋滞にさらに拍車をかけることとなるため、現在のところ難しいものと考えております。 41: ◯西澤啓文委員  なるべく早く、あそこのところは私が物心ついてからあのままのような気がしますので、対応をお願いしたいと思います。  それでは、今申し上げた5線のうちで一番早く、平成10年ということで事業完了する予定の上杉山通東仙台線について、早期渋滞緩和の観点からお伺いしたいと思います。  この道路ができることによって、ラッシュ時の荒巻、堤町方面から流れ込んでくる通行車両をさばくことができるというふうにお考えになっておられるのでしょうか、お伺いいたします。 42: ◯街路課長  御指摘の路線の整備につきましては、現在事業中の再開発事業で整備いたします区間と、私ども街路事業によりまして整備する区間に分かれております。  再開発事業で整備する区間につきましては、都市再開発課において関係機関と交通処理等につきまして調整を行っているところでございますが、御指摘の都市計画道路元寺小路七北田線、いわゆる現在供用中の県道仙台泉線ございますが、ここに至ります区間約140メートルにつきましては街路事業で行うということで担当をしております。この路線につきましては、平成8年度に測量及び詳細設計を行いまして、その後交通管理者と協議をしてまいる予定であります。  現在のところは、県道仙台泉線との交通処理方法は信号のないかつ左折のみの取り扱いの意向と伺っております。したがいまして、このようになりますと、委員御指摘のような交通は制限を受けるものと考えております。 43: ◯西澤啓文委員  そうしますと、元寺小路七北田線の現在の渋滞状況を見据えまして、今の上杉山通東仙台線よりこの線に通勤車両が流入することが可能なのかどうか、お伺いをさせていただきます。 44: ◯街路課長  現在の状況では、県道仙台泉線の交通量から見まして、車の流出は制限を受けるものと思われておりますが、周辺の交通信号制御等の方策につきまして、今後の協議の場でお願いをしてまいりたいというふうに考えてございます。 45: ◯西澤啓文委員  先ほどのお答えの中で交通管理者との協議というのが今後必要になってくると思うんですが、右折ができないという状況だとしますと、この点について交通管理者の了解を得られるのかどうか、お伺いさせていただきたいと思います。 46: ◯街路課長  現在のところは再開発課の方でいろいろ計画協議を行っておりますので、今度は私ども道路管理者の立場で交通管理者と協議を行いまして、その点を含めまして協議をしてまいりたいと考えております。 47: ◯西澤啓文委員  であるならば、着手未定区間のある北四番丁大衡線の事業完了まで、現状のままということになるものですから、その前に早期対策として、例えば北仙台駅の下を南北に抜けるような計画道路の必要性はないのかどうか。平成13年には既に完成しておることになっております青葉区の体育館がありますが、これを国体で体操競技の練習場として使用するというふうにお伺いしておるわけでございます。そんな中で、通常の市民の利用を目的とするのが当然でございますけれども、それにプラスとして国体開催ということからも平成13年までにこういった北仙台駅の下を南北に抜ける計画道路というものが必要と考えるわけなんですが、いかがでしょうか。 48: ◯計画課長  確かに仙山線北側の渋滞緩和ということを図るためには、踏切によって遮断されない道路が北仙台駅付近に必要ということで考えておるわけなんですが、北仙台駅の駅舎の下を抜く計画道路ということになりますと、実はそれ自体が大規模な工事としまして大きな事業費と期間──期間というのは覚書締結から事業完了まで約8年ぐらいの期間がかかるというふうに見込まれるわけなんですけれども、そういった問題、それから地下鉄とかJR線の乗り継ぎに必要な駅前広場の確保の問題、それから駅舎の移転先など難しい問題が多々あることから、将来の仙山線立体化を含めて総合的な観点から検討していく必要があるのではないかというふうに考えております。 49: ◯西澤啓文委員  なかなか難しいことはわかりますが、ぜひやはりあの辺の渋滞というのは本当に慢性化しておりますし、地域の要望というのも御当局の方にも上がっている現状もありますので、お踏まえをいただいてのぜひ御検討ということをお願いさせていただきたいと思います。  それで、確かに長期的に見れば現在市当局が進めておられます5計画路線整備が完了しまして、それでまた副都心機能を充実させて現在整備中の自動車専用道路相互を結節して、相互のネットワークを図る。そして、都心への車の流入を減らすという方策というのは非常に効果が大きいものだと思います。しかしながら、毎年毎年日々ふえていく流入車の数を考えてみますと、早期の渋滞緩和策もやはり必要なのではないかというふうに考えるわけです。  ただ、難しくなってきております買収による幅員の拡幅というような形での平面的な対応ではなくて、周辺団地部の人口拡大が今後進むわけですが、これによる日々のラッシュ時のさらなる流入車両の増加に対応するためにも、中心部へ向けての道路の例えば高架化といった立体的な対応も考えるべき時期に来ているのではないかというふうに思うわけであります。  例えば共同溝工事やっておりますけれども問題はありますが、幅員が50メートルあります東二番丁通とかあるいは幅員が27メートルあります元寺小路七北田線などを利用しまして、高架化を図るといったような計画であります。今回の仙台都市圏総合都市交通計画協議会の策定いたしましたマスタープランによりますと、この中で東道路は計画中ということでございますし、また西道路については既設ですので触れませんけれども、北道路、南道路というこの二つの道路を例えば高架にすると。そして、特に広瀬通とか青葉通、南町通といったようなところにランプをつくるのではなくて、全く例えば台原から市立病院前までノンストップで行けるという、例えば陸橋の長いものを考えるというようなことも必要なのではないかと思うわけでございます。そうすることによって、市中心部を通りまして、南方向にあるいは北の方向の目的地に向かう意思を持つ車、これは通勤時においても考えられる話なんでございますが、この道路を利用すると思いますし、これによっても慢性的な渋滞対策になり得るのではないかと思いますが、やはりこういった考え方というのはいかがなものか、お伺いさせていただきます。 50: ◯建設局長  道路の高架化のお尋ねでございますけれども、一般的に高架の道路自体が大きな構造物に実態としてならざるを得ないというのが本音でございます。一般道路の、特に接続部あるいは屈曲部については特に大規模な構造となることから、この結果当然費用も膨大になるというふうに理解しておるわけでございます。  また、既存の一般道路に対する影響も当然、さらに拡幅という問題も当然出てくるわけでございまして、仙台市の中心部での通常の用地買収以上に逆にかかるような状況もあり得ることでございます。  したがいまして、仙台市の都市構造自体の大幅な変更を伴うということ自体も問題が大きいと理解しておるところでございます。したがいまして、私どもの道路の高架化につきましては、現在指定されてあります地域高規格道路で進めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 51: ◯西澤啓文委員  私も素人考えではございますけれども、例えば道路というのは遠いところから1車線、そして中間で2車線、中心に入って3車線というふうに道路が広がっていかないとなかなか渋滞の緩和というのは難しいわけでございます。その中において、中心部の拡幅というのは地価が下がっておりますけれども、やはり地価が非常に高いわけですし、1軒1軒の対応ということで非常に時間を要する対策になるかと思います。その意味で、ぜひ高架化というのも御検討いただく中に入れていただきたいというふうに思うわけでございます。  では、次に進ませていただきます。  現在仙山線は上下93本、1日2万8000人の利用客がおるわけであります。そして、乗客数は昭和62年の約2倍にふえているわけであります。これは、やはり電車の時間の正確性によるものと思いますし、また、先ほど来のアクセス道路の整備のおくれもやはり一因として考えざるを得ないのではないかというふうに思います。  つきましては、現時点での市民の足としての仙山線の位置づけに対する当局のお考えをお伺いさせていただきたいと思います。 52: ◯都市整備局長  仙山線の位置づけでございますけれども、この仙山線は仙台-山形間を結びます都市間交通であるというだけではなくて、仙台市の交通体系の一端を担います軌道系の骨格交通機関であるという認識に立っています。近年の西部地域におきます各種の需要に対応するための、これまた貴重な公共交通機関ではないかというふうに考えております。 53: ◯西澤啓文委員  平成8年度1930余万円の調査費がついておるわけでございますが、今回何を御調査をされるおつもりなのか、お伺いをさせていただきます。 54: ◯交通計画課長  平成8年度の調査内容でございますけれども、中江-北仙台間の単線による連続高架化と北仙台駅前広場等、これの関連施設や高架下利用計画等についてJR東日本と協議を行いながら全体的な基本計画を策定していきたいと、かように考えてございます。 55: ◯西澤啓文委員  では、今回の高架化計画を立てられた基本的なお考えについてお伺いさせていただきます。 56: ◯交通計画課長  今回の高架化計画の基本的な考え方についてでございますが、中江-北仙台間における都市計画道路との立体交差化を図ることで、鉄道による地域分断解消を目指しております。  そして、また、各所における交通問題の解決や排気ガス等による環境問題の軽減にも配慮しまして、良好な市街地形成を目的とするものでございます。 57: ◯西澤啓文委員  後ほどお伺いする予定でおりますが、仙台-愛子間の複線化計画の中で、中江-北仙台間の部分複線化と高架化を同時に施行する場合と、それぞれを時期をずらして施行する場合とではどのような違いがあるのか、お尋ねをさせていただきます。 58: ◯交通計画課長  中江-北仙台間の複線化、高架化、これを同時にする場合と、それぞれ時期をずらしてする場合の御質問ですけれども、高架化と複線化、これは別な事業目的で異なってございます。  それで、これらを比較するというのは、二つのことを比較してみますと、同時施行の方が経済的かつ効率的であるばかりでなく、住民の方々の理解も得やすいものと、かように考えてございます。 59: ◯西澤啓文委員  中江-北仙台間の連続高架化は、実現までに長期にわたるものと考えざるを得ないと思います。その意味で、前提的な渋滞緩和策として、先ほど地図でもごらんいただきました中江の踏切、それから東照宮の踏切、そして北仙台駅部の部分高架を先に行うということはいかがなものなんでしょうか、お伺いさせていただきます。 60: ◯交通計画課長  渋滞対策からすると、確かにそのような御意見もございます。鉄道の特殊性や工事の手戻り、住民の方々の理解、工事による迷惑等も考えますと、一括施行が適当ではないかと判断したところでございます。今後はなるべく早い時期に事業化ができるように努力してまいりたいと、かように考えてございます。 61: ◯西澤啓文委員  それでは、視点を変えまして、現状の北仙台駅において、まず南側にありますJRの駅舎を市営バスプールと、それから地下鉄南北線と直結する位置に例えば移転をすると。そうすることによりまして、今富沢でテストしておられます結節機能を一層強化するためのいわゆるバスアンドライドを北仙台で実現をしまして、それぞれの利用者の利便性を高めることは市長の所信表明にありました人にやさしいまちづくりをというお考えにも合致することになるわけなんですが、その分車での通勤から公共交通の利用に切りかえる利便性が高まりますので、市民がふえて、現在の渋滞緩和にもつながると思うんですが、この点についてはいかがでしょうか、お伺いさせていただきます。 62: ◯交通計画課長  現状の駅舎の移転ということでございますけれども、これはJRの事業でございます。今回の高架化計画の中で、これらを相互の効率的な結節に配慮しながら協議をしてまいりたいと考えてございます。 63: ◯西澤啓文委員  それでは、次に仙山線の仙台-愛子間の複線化事業の見込みについて、お伺いさせていただきます。 64: ◯交通計画課長  当区間の複線化でございますが、これは当市にとっても大きな意義を持つものでありますので、今後とも引き続きJRに要望してまいりたいと考えてございます。 65: ◯西澤啓文委員  副都心形成による都心部への人口の流入を減少させまして、それで都心部への一極集中を是正するという目的での愛子副都心構想実現にこの複線化というのは不可欠であると思うんですけれども、この複線化と中江-北仙台間の単線高架化との関連性についてお伺いいたします。 66: ◯交通計画課長  仙台-愛子間の複線化のお尋ねでございますけれども、中江-北仙台間の複線化については、高架化計画の中でJRと協議をしてまいりますけれども、北仙台-愛子間については別途JRに働きかけてまいりたいと考えております。 67: ◯西澤啓文委員  ただいまの複線化とそれから高架化というのは事業主体が異なるというふうに伺っておるんですが、この点につきお伺いさせていただきたいと思います。 68: ◯交通計画課長  単線高架化と複線化の事業主体はどうなっているんだと、そういうお話でございますけれども、道路と鉄道との交差に関する運輸省、建設省協定により、既設の単線高架については都市側が事業主体になります。複線による鉄道部分の増強分についてはJRが事業主体となることになっております。 69: ◯西澤啓文委員  今のお答えですと、複線化、そして複線部分の高架化についてはJR東日本に出資を求めることになるわけですけれども、御承知のとおりJRは政府が半分出資する株式会社ではありますし、また、公共輸送機関ではありますけれども、やはり民間企業という位置づけになるわけでございます。地方公共団体、仙台市の政策とはいえ、黒字見込みが立たない事業、複線化500億から600億と言われておりますし、また、複線高架分も、単線高架分都市側負担というお答えでございますので、複線高架分に関してもJRに約150億から200億という多大な負担を強いることになるのではないかと思うんです。通常の民間企業であれば、まず黒字見込みのない事業に投資をするということは100%ないわけであります。  その中で、少なくともやはりそういう状況であるならば、市当局としましても複線化事業に対して財政支援をするというようなこともお考えいただくことが必要なのではないかというふうに考えるわけですが、これについては何か障害があるのかどうか、お伺いをさせていただきたいと思います。 70: ◯財政局長  直接の制度的な支障といたしましては、市がJRに補助金等を支出することは、地方財政再建促進特別措置法との関係で制限が加えられております。
    71: ◯西澤啓文委員  それでは、今の地方財政再建促進特別措置法というのはどういうものなのか、財政局長は自治省の御出身でいらっしゃるのでお詳しいと思いますので、私どもにもわかりやすく、簡単にちょっと教えていただきたいのでございますが。 72: ◯財政局長  この法律の第24条の第2項に「地方公共団体は、国あるいは公社、公団等に対して寄附せん──これは要するに補助金等の支出とか財産をただでくれてやるというものでありますが、そういうことをしてはならない」という規定がございます。旧国鉄も昭和61年度まではこの禁止される対象団体に入っておりましたが、昭和62年の分割民営化に伴いまして直接的には法律から外されましたが、その際の法律改正の際の国会附帯決議に基づきまして、当分の間は同様の取り扱いをするということになっております。  したがいまして、本市がもしJR等に補助金等を支出するという場合には、事前に自治省に対して協議をし、同意を得なければできないという仕組みとなっております。 73: ◯西澤啓文委員  それであれば、これは同意を得れば可能性があるというふうに理解してよろしいんでしょうか。 74: ◯財政局長  何でも同意が得られるわけではなく、一定の要件がございますが、その要件を具備しているということで同意が得られたならば、この制度上の問題はクリアされます。 75: ◯西澤啓文委員  本年1月に示されました仙台都市圏の先ほどの総合都市交通計画協議会のマスタープランによりますと、平成27年を目途に仙台-愛子間の複線化を策定しておるわけでございますけれども、私は現在の都心部周辺の渋滞状況、先ほど来触れておりますけれども、これを見ますと、複線化は少なくとも都心部周辺、例えば北仙台-中江間といったような周辺でも1日も早い実現、これに伴って高架化もあるわけでございますので、必要であると考えるわけでございます。  実は、北海道では札沼線──11.4キロあるそうでございますが、に対しまして、総工費149億円のうちの3分の2に当たります95億円分を国、北海道、そして札幌市が支出をしましてやっているケースがございますし、また、大阪ではJR西日本尼崎と京橋間に関しまして、これは第三セクター方式というものを通してこの事業の実現を図っているという例があるわけでございます。  したがって、先ほどお答えがありましたけれども、同意を得るということがありましたが、そういった制約はあると思いますけれども、今挙げましたような例を参考にしていただきまして、ぜひこの事業への出資を図っていく御尽力をと思いますが、いかがでしょうか。 76: ◯財政局長  これはどちらの局からお答えした方が本当はいいのかよくわかりませんが、私の立場の方からのお答えといたしましては、確かに北海道の札沼線等で適用されたスキームをこの仙山線に適用していくということは不可能なものとは考えません。事務的な検討を要するものとしましては、これは幾つかの要件を具備していなければいけませんので、自治省が同意するような具体的要件がしっかり当たっているかどうかという話でありますとか、あるいは鉄道整備基金──これは国の基金でありますが、この鉄道整備基金からの補助が、正確には無利子貸し付けが得られる場合についてはそれと横並びで地方自治体もというふうなスキームですから、果たしてそれを仙山線について受け得るのかという話もありますほか、それから札沼線の場合には札幌市だけではなくて道についても行うということで、関係自治体間の役割分担のあり方はどうするのかといったようなことについて、事務的に検討をまずしなければいけないだろうと思います。  事務的なことをちょっと離れますと、私どもとしては最も腹立たしいと思っておりますのは、この運輸という鉄軌道ということについては、指導なりいろいろな権限は我々は一切持っておりません。ですから、一番端的な例を申し上げますと、我々が補助金をたとえ出してそれが複線化されたとしても、それで一体どのようなダイヤを組むのかとか、あるいはそれが本当に市民の足にしっかりなるような形で運行がされるのかということについては、我々は一切権限を持たされていないわけです。ですので、そういうときに金だけを出して、我々の意見というのはその運営に対して反映されないような仕組みとなるならば、これは根本的な問題があるのではなかろうかというふうなことは、これはちょっと事務的なレベルの話とは違いまして、そもそもの現在の運輸行政のあり方ということの問題として内在しているのではないかと思います。  いずれにせよ、今申し上げたようなことを検討した上で、これについては対応をどうするかということを考えなくてはいけないというふうに思います。 77: ◯西澤啓文委員  それでは、以上各局にいろいろとお答えをいただいてまいりましたが、ここで市長にお伺いをさせていただきたいと思います。  仙山線を仙台市の骨格交通機関として重要であるという認識をお持ちになり、かつ経済的で効率的であるとするならば、その複線化は今回の高架化にあわせて早期実現に向けて積極的に、いろいろな問題があるようでございますが、その問題のクリアをしつつ取り組むべきと思いますけれども、いかがお考えでいらっしゃいますでしょうか、お伺いをさせていただきたいと思います。 78: ◯市長  これまでの答弁にもありましたように、この複線化の問題は本来的にJRの固有の事業でございます。しかし、仙台市といたしましては、仙台市の現在の交通渋滞対策、また骨格交通の一つとしての交通体系の強化、こういう観点から重要な問題であるし、また、あわせて仙山線沿線の西部地区の市街地形成、こういうことにも大きな影響力を持つというふうに認識をいたしております。そういう意味では、都市発展や経済効果には非常に大きな意義を持つものである、こんなふうに思っておりますので、JRあるいは国に対しまして、国と協議をしながらこの具体的な方策につきまして検討、協議をさせていただきたいと、こんなふうに思っております。 79: ◯西澤啓文委員  仙山線につきましては、今市長にお答えをいただいたわけでございます。当局の皆さんの渋滞緩和に向けての御努力というのは本当に大変なものがあるわけでございまして、敬意を表するものであります。しかしながら、渋滞は先ほど来触れておりますけれども年々ひどくなるものでございますし、また複線化の早期実現と、そして例えば用地取得の可能性のある仙山線においては国見駅で駅前広場整備などを行いまして、パークアンドライドとバスアンドライドという両方を例えば具体化して、流入車両の減少を図るといったような施策も講じるということをしていただきながら、ぜひなお一層の御尽力をお願いしたいと思います。  また、道路計画においても、副都心形成に向けての環状体系整備というお答えでございましたが、これにより都心部への車の流入を減らすという方策だけでなくて、やはり今早急に必要なのは放射体系の整備というのがあると思うわけでございます。その意味で、将来計画にあります北道路あるいは南道路の先ほどの高架化とかによりまして、中心部の信号なんかにかかわらないで、都心部のさらなる中心点を通って南北、そして東道路、西道路を使っての東西への移動ができるように対策を講じることが、都市機能をさらに高めることにつながるのではないかというふうに考えますし、必要であるというふうに思います。この対策もぜひあわせてお考えをいただく方向で一層の御尽力をお願いしたいと思います。  非常に大きな問題なものですから、今後ともいろいろな場を通じまして私も触れていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いを申し上げまして、質問を終わらさせていただきます。 80: ◯渡辺博委員  私は仙台駅周辺のまちづくりに関して、二、三質問させていただきます。  今、西澤委員と御当局とのやりとりをお聞きしておりまして、つくづく改めて感じたことがございます。できない理由はさまざまあるでしょうけれども、できない理由を懇切丁寧にされたとて、我々はあるいは市民は納得できない。どうしたらできるんだろうかと、そういう知恵を御当局の皆様方にはさらに出していただきたいと私は思います。財政局長の御答弁でできる方法があるわけですよね。一言で「地財法の関係で」と言われて引っ込んでしまったらそれまででした。西澤委員が引き出したこの答弁というのは大変重要だと思います。これはぜひ同じことがほかにも言えるのではないかなと、こう私は思います。肝に銘じていただきたいなと、こう思います。  それでは、まずお聞きしたいことの第1点は、仙台駅の周辺整備は仙台のまちづくりの中でどのように位置づけられて、どのような事業をされてこられたのか、まずお示しをいただきたいと思います。 81: ◯武田助役  仙台駅周辺地区の位置づけというお尋ねでございますが、御承知のとおり仙台駅周辺は何と言っても大都市仙台の顔でございます。東北の中枢都市仙台の玄関口でもございまして、仙台市の都心部の拠点として、また、東北最大の交通結節点として、それにふさわしいさらなる交通結節機能の整備が必要でございまして、同時に都心における商業業務機能の核として、土地利用についても高度利用を図るべき地区として位置づけをいたしているところでございまして、とりわけ仙台駅東西両地区の交流軸といいますか、交流拠点の形成のために一層の整備が必要であると、このように考えてございます。  なお、これまでの具体的な事業については、担当の都市整備局の方からお答えをいたします。 82: ◯都市整備局長  駅周辺では、委員御承知のように戦災で廃墟と化しまして、いち早く戦災復興の土地区画整理事業を行いまして、現在の青葉通等の骨格道路の工事をしたわけでございます。その際に駅前広場をつくったりあるいはそれを改良いたしましてペデストリアンデッキを建設したり、あるいは新幹線にあわせまして再開発事業を行ったり、地下鉄をつくる際には地下の連絡通路をつくったとか、いろいろ総合的な整備事業をやってきております。  東口におきましては、これも30年代から新寺小路の区画整理あるいは駅東第一の区画整理、そして現在行っています第二地区の区画整理という面整備で基盤をつくりまして、そこに新しい顔づくりということで宮城野モールをつくるあるいは駅前広場をつくる、こういういろいろな事業を行っております。現在は仙石線の地下化事業に取り組んでおりまして、これの完成によってまた大きくさま変わりをしていくのではないかというふうに考えております。 83: ◯渡辺博委員  ただいま武田助役から御答弁をいただいたわけですけれども、副都心が今もてはやされているようですけれども、それと同時にあるいはその前に、仙台、東北の顔、中心となる、そういう位置づけだと助役がおっしゃっておられる。局長は今までのことを説明されましたけれども、私お聞きをしていまして、それはまさにそのとおりなんでしょうけれども、どうも一貫性があったのかどうか、この事業に関して。まちづくりというのは1年、2年でできないのはもうだれでもわかる。50年、百年の大計の中でまちづくりはやはりされるべきだろうと思います。  しかし、事業を見ていますと、場当たり的なものが余りにも多いのではないか。必要に迫られてする事業と将来を見越して進めていく事業とがある。仙台の名市長と言われる岡崎市長、政治的には大変不遇であったと思いますけれども、死して名を残した市長でした。よく言われるのは定禅寺通、青葉通、広瀬通、大変な非難の中で将来を見越してつくった施設、道路なわけです。この考え方を我が仙台は受け継いでいるのかどうか。必要に迫られた場当たりのやり方をしてはいないか。俗な言い方をすると、泥縄的な事業が多過ぎはしないか。私はこのまちづくり、仙台駅周辺のまちづくりを見ただけでそんな感じがする。  今の仙台市長は21世紀を見据えてという大変高邁な理念を必ずおっしゃいますけれども、目の前のこともできなくて、なぜ21世紀が語れるのかと批判する人もいるようでございます。私はその辺は本当に大事なことではないか、そんなふうに思うわけでございます。  きょうは演説会ではございませんので、順次質疑をしてまいりたいと思いますけれども、本会議でも質問いたしました。関連いたしまして、駅東地区の区画整理というのは新寺小路地区、そして駅東第一、そして今の第二と進んできておるわけでございます。特に、駅東の第二地区というのは、仮換地指定を目前に控えて今大変な時期に来ておりますし、具体的にもう動いている地域もございます。駅東のまちづくりについて、具体的に今どう考えておられるのか、お示しをいただきたいと思います。 84: ◯都市整備局長  これまでは新寺小路、駅東第一と続いてまいりまして、駅東第一地区を事業決定する際に、駅東第二も引き続いてということでいろいろ準備をしてまいったわけでございます。この間住民の方々ともお話し合いをしながら、やっと仮換地の指定ができるような状況までたどり着いてまいりました。  そういう中で、御承知のように二十人町、鉄砲町という古い歴史を持った町でございますから、そこを大改造するということでございますから、将来どういう町を描くのかということが大変重要なことになってきますし、また、仮換地指定を受けましてそこへ生活再建をされます地権者の方々も一体どういう町になるのかということを大変生活設計をする際に必要な事項でございます。  そんなことで、私どもは現在一定の仮換地の割り込みの上に立ってどういう将来の町をつくっていけるか、あるべきかということを急ぎ描くべく、これはもちろん行政だけではできることではございませんので、住民の方々あるいはそういった専門家の方々、そして行政も三者力を合わせまして将来像を描いて、地区の皆様方に参考にしていただくといいますか、指標にしていただくと、こういう準備をしておるところでございます。 85: ◯渡辺博委員  もう少し具体的にお聞かせをいただきたいと思います。  10年前私がこの議会に送り出されてきて、一番最初に質疑をしたのが12月の議会でございました。後ほどまた触れますけれども、やっとここまで来たかなという、そんな思いで今お聞きしておった次第でございます。やろうと思えばもっと先にやれたのではないかという思いもあります。大変私は個人的に悔しい、残念だ、そんな思いで今聞いておりました。  さて、せっかくここまで参りましたので、さてどういう陣容でどういう関係者が入ってそういう問題を検討していくのか、これをお聞かせいただきたいと思います。お考えだけでも結構です。 86: ◯都市開発部長  駅東第二のまちづくりにつきましては、ただいま委員から御指摘がございましたように仮換地の指定を目前にしております。一部進んでいるところもございます。そういった中で、この地域をどうするかということを今年度一部業者に委託をいたしまして、来年度にかけてまとめていきたいということで今考えております。  どういう方々が参加をするのかということでございますけれども、各区の駅東地域に関係する各課長、それから区の関係の課長、これは宮城野区になりますけれども、そういった課長にお集まりをいただきまして、いろいろと議論をしていきながらさらに委託の中で地元の関係の方々のいろいろな意見を吸収をしていきまして、それを総合的にまとめて一つのたたき台をつくり、また、そのたたき台をもとに地元でいろいろ意見を聞いたり議論をしていただくというような体制を整えてまいりたいというふうに考えております。 87: ◯渡辺博委員  ぜひ実効ある形でやっていただきたい。駅東第二地区だけの問題ではない。これは老婆心ながら、念のため申し上げておきます。注文をつけておきますけれども、仙台駅周辺の中の駅東地区、新寺小路地区、駅東第一地区、そして駅東第二地区とあるわけです。第二地区だけの問題ではないという視野の広い観点で検討していただきたいなというふうに私は思います。  念のため、今まで新寺、駅東第一、第二、どれぐらいのお金をかけてきたのか、参考にお聞かせをいただきたいと思います。 88: ◯都市開発部長  駅東地区についての投資額ということでございますが、新寺小路地区につきましては昭和58年度に事業が完了しておりますけれども、約74億円でございます。平成3年度に完了しました駅東第一地区につきましては、約273億円となっております。第二地区、現在施行中でございますけれども、平成7年度末の見込みで約173億円でございます。これは区画整理事業としての費用でございまして、これまで520億円ということになります。  これらの地区に関連しまして、さまざまな事業や施設の設置が行われております。新寺小路地区においては、新寺小路の通りの防災不燃化促進事業、そういったものがやられておりますし、駅東第一地区につきましては、再開発事業が2カ所で実施されております。さらに、その再開発事業の中に参加組合員としまして保留床を取得して仙台市民文化センターが入っておるというようなこともございます。さらに、榴ケ岡駅のところには仙台サンプラザ、これは雇用促進事業団と仙台市が共同で設置をしたというものもございますし、その向かいには仙台ソフトウエアセンター、そういったものもございます。  第二地区につきましては、再開発住宅建設事業とか、あるいは将来を見越しての広域施設用地をとっているというようなことで、これらについては約167億円ほど投資をしております。  さらに、委員も御存じのとおり仙石線の連続立体交差事業が第一地区と第二地区のところの境で行われておるわけでございまして、これらが今までに約368億円ほど投資されているということで、おおむね千五、六十億円が投資されているというふうに思います。 89: ◯渡辺博委員  本当に巨額の資金が投入されたまちづくりが今行われているわけでございます。  先ほどの御答弁にもありましたけれども、西と東の一体化が必要だという御認識をお持ちだと思いますけれども、私は本当にあらゆる手法を使って西と東の一体化を図るべきであろうと、こういうふうに思いますが、いかがでございましょうか。 90: ◯武田助役  確かにおっしゃるとおりでございまして、これまで例えば仙石線立交のJRの東口の駅を西口まで延長したということもその一つでございますし、ただいま実施をしておりますクロップス事業につきましても幹線道路という問題もございます。これも東西の交通軸になると、こういうことでございまして、さらには東口の駅舎が現在JRで検討されておりまして、その中の東西の自由通路の問題あるいは地下の通路の問題、こういうものも東西の整備の一環であろうと、このように考えておるところでございます。 91: ◯渡辺博委員  今の武田助役の御答弁をお聞きして、今までの御答弁の流れで考えれば、かなりのやはり一体化を図るための、例えば自由通路について言えばかなりのものを考えなければならないだろう。だれでもこれは感じるだろうと思います。その辺、また改めてお聞きすることになると思いますけれども、その辺を踏まえまして、それでは、ちょっと外れるかもしれませんが、平成8年度の東口の整備計画、調査されるそうでございますけれども、どんなことをお考えになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。 92: ◯交通計画課長  これまでの調査の結果を踏まえまして、東口駅前広場等の整備の基本計画、これを検討してまいりたいと考えてございます。 93: ◯渡辺博委員  その東口広場の位置づけというんですか、どんな位置づけになっているのか、お聞かせください。 94: ◯交通計画課長  現在は西口に交通機能が集中してございます。これをやはり東口にもある一定の分担を図るべきではないかと、そういう考えでございまして、基本的には東西の均衡を図る必要があると、そういうことでございます。  一方、区画整理事業、仙石線立体交差化事業や東部道路の建設等によりましてまちづくりが進んでいく中で、やはり発展する東部地域の重要な玄関口と、そういうふうに考えてございます。 95: ◯渡辺博委員  機能をかなり持たせると。東部への玄関口であるという、これは東部の玄関口ということは、東北の玄関口ということと同じことなんですよね、御答弁にありましたとおり。西と同じように東も東北の玄関口なんです。このことを深く認識をしていただきたいと思います。  さて、今まで西側、東側の皆さん方からいろいろな要望があったと思います。私が関係した場面もありましたけれども、どういう要望が今まであったのか、それをお知らせいただきたいと思います。 96: ◯交通計画課長  西側、東側地区からどのような要望があったか、そういう御質問でございます。これまでにも今後の東口のまちづくりについて地元よりいろいろ要望がございました。平成7年度、昨年でございますけれども、東西両地区で結成されております仙台駅東西地域連絡協議会、東地区だけの仙台駅東口地域連絡協議会等によりまして、仙台駅東地区の顔にふさわしい駅舎の建設、東西地区の一体化を図る2階レベルの自由通路、ペデストリアンデッキの早期整備と、こういう要望がございました。 97: ◯渡辺博委員  これは東だけではなくて、西も一体での要望ということですね。 98: ◯交通計画課長  そういうふうに理解しております。 99: ◯渡辺博委員  それでですけれども、武田助役の御答弁の中でも触れておられましたけれども、ちょっと不思議なことがございます。  今まで論議を何年もかけてしてまいりましたけれども、今までの御答弁の中でちょっと変化がある。平成7年の第2回定例会ではこういう御答弁があります。「東西を有機的に結節して、集中する交通を円滑に処理するため、地上、地表、地下の三つのレベルでの動線整備が重要であります」こういう御答弁。今回、市長の施政方針の中では「仙台駅地下自由通路の建設並びに東口駅前広場の整備」ということに触れられておられるわけですけれども、これですと地下とそれから地表部分で地上が抜けているんです。大変重要な通路であるという武田助役の御認識があるのに、東北の玄関口の施設であるのに、地上の動線が抜けているんです。これはどういう御認識だったのか、大変不思議ですし、ちょっと御説明をいただきたいんですが、私の読み違いだったらそれでいいんですけれども、これはどういうことなんでしょうか。 100: ◯武田助役  地表の連絡通路を現在東口と西口2階部分にございますが、あれについてどのように整備をしていこうかと、こういうことでJRあるいは地元の方との意見、そういうものを踏まえて現在検討中でございまして、決して断念をすると、こういうことではございませんので、御了承いただきたいと思います。 101: ◯渡辺博委員  くどい話になりますけれども、現在ある6メートルの幅のあの通路だけではとても間に合わない。国体が13年にあるわけですけれども、東北の玄関口、西ばかりではない、東も玄関口、再々度言いますけれども、そのためには今決断をして手をつけていかなければ間に合わなくなるのではないか。そういう心配をしておるわけでございます。  しかしながら、JRとの協議が必要だということは、これはいたし方ない。人様の屋敷につくる通路ですから、それは持ち主の許可をもらわなくてはならないわけですけれども、通路とは言いますけれどもこれは道路、道路なんです。そういう意味で、私はこれは都市が主体的に責任を持ってつくっていい道路ではないか、そんなふうに思います。JRとの協議がまとまらない、だからできません、だからこの規模でございますでは済まない。これは市民の利便を図るための、あるいは県外からいらっしゃる方たちの利便を図るための道路なんです。都市がつくるべきだと、私は再度申し上げたいんですけれどもルールがあるでしょうから、都市だけでは済まないだろうということを踏まえて、その御決意をお聞かせいただきたいと思います。 102: ◯武田助役  おっしゃるとおり自由通路ではありますが、いわば公共道路でもございますので、できれば都市施設として都市側も関与したいと、こういう立場でJRと協議をしてまいりたいと思います。 103: ◯渡辺博委員  わかりました。できればではなくて、ぜひということでお願いを申し上げたいと思います。  実は、先ほどもちょっと触れましたけれども、同僚議員と同じくいよいよ10年目を議員として迎えます。62年の12月の議会が私の第1回目の質問をさせていただいた議会でございました。改めて今議事録を読んでおります。この中で、区画整理について触れております。この土地、この地区の特殊性、借地借家人対策が極めて重要。地区に定住する人たちに対して、定住したいという人たちに対してどういう対策をすべきかという提案をしております。きのう、きょう起こった話ではなくて、もう既に区画整理を着手しようとしたときからこういう問題が起きることはわかっていたはずなんです。その対策にやっと、やっと去年あたり手をつけられたという、まことに残念。  まちづくりをするときには、これは釈迦に説法になりますけれども、あらゆる問題が起こることを想定して、総力を挙げてまちづくりをすべきだ。そのためには、組織を改変してもいいのではないか、当時の石井市長に申し上げました。そうしましたら、それはちょっと過激だという御指摘をいただいたりしました。私が言っていたことは間違いなかったと今確信をします。さっき泥縄という大変失礼な言い方をいたしましたけれども、想定して協力をしてくれる住民の皆さん方に少しでも心配のないように、将来の設計が、生活設計ができるように、そういう体制を整えてまちづくりというのは取り組むべきものだと私は思います。  おしかりを受けるかもしれませんけれども、そういう体制ができない組織はまちづくりを語る資格がないとまで私は思います。これから長町にしろ大きな問題を抱えた区画整理が起こるわけですけれども、ぜひこの駅東で味わった関係者の皆さん方の思いをさせないように、全力で取り組んでいただきたい、私はそう思います。  市長にお聞きいたしますが、まちづくり、私の申し上げたことがおかしければおかしいとはっきりおっしゃっていただきたい。市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。 104: ◯市長  まちづくりにつきましての住民の視点に立っての事業の進行ということに対しての万全の配慮が必要だということ、このことは我々も常日ごろからそのつもりであらん限りの努力をしているつもりでございますけれども、不測のさまざまな予想外の事象が生起したりして、必ずしも十分でないということもしばしばございます。しかし、そうだからといってこれを黙認するというわけにはいきませんので、可能な限りと申しますか、全力を尽くして住民の方々の目の高さ、側に立ってのまちづくりの手法をこれからより一層私どもとしても心して事業運営に当たりたいと、このように考えるものでございます。 105: ◯渡辺博委員  人が住んでの町だということ、人が健康的に住んでの町だという、この視点をぜひ改めて御認識をいただきたい。大きなビルを建てたりきれいな道路をつくったりするだけではまちづくりではない。そこに人が住まなければ、人が住めなければ町ではないんだ。しかも、健康的に住むこと、これが大事な視点だ。そのためには、都市整備局だけでは大変だと思います。都市整備局がやっていないと言っているわけではないけれども、言っているような感じですかね。大変失礼を申し上げますけれども、私は本当にそういう視点を忘れないでいただきたいと思います。  目の高さもいいんですけれども、何かもっと違うものも私は必要なのではないか。目の高さは必要ですけれども、その目の高さを持つ前の心構えが私は必要なのではないかというふうに感じます。  大変失礼を申し上げましたけれども、これはまちづくりにかける情熱の発露だと思ってお許しをいただきたいと思います。私の質問はこれで終わります。 106: ◯三浦良委員  都市改造事業特別会計のうち、駅北部第一南地区事業費に関連をしてクロップス並びに再開発事業によるまちづくりについてお伺いをいたします。  駅北部第一南地区事業費として94億7949万8000円を計上されておられますが、この仙台駅北部第一南地区開発事業、要するにクロップスについては、今まで種々議会内で議論がされてきておりますので、私はその多くを申し上げるつもりはありませんけれども、懸案の保留床処分は現在の不透明な不動産市況の中だけに、今までの経過から見ても非常に厳しい局面に立たされているものと私は認識をしております。しかし、この事業は、本市の将来を考えますと大変重要な事業であり、市長が本会議で答弁をされておられますように、何としても完成をさせなければならないものであると私は思います。  そこで、お尋ねをする第1点でありますが、保留床処分については、いかに力のある都市整備局であっても担当の1局だけでは対応が難しいのではないかと思うのであります。現在これらの問題に対応するために関係局だけで体制をつくっていると、このように伺っておりますけれども、全庁的な協力体制が必要ではないかと私は考えますが、いかがでしょうか。しかも、名目的な協力体制でなく、保留床処分についての実質的な協力体制をつくるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。  昨今の厳しい経済状況下における企業においては、全社セールスという名のもとに総務、経理、企画などすべての部門で全社的な取り組みをしております。現在の不況下にある不動産業界においてはなおさらであります。本市だけだとは決して申し上げませんが、役所の取り組みは従来の縦割り行政の弊害からか、担当局のみが苦労し、他は余り関係がないという態度がまま見られますので、特にこのことについて申し上げておきたいと、このように存じます。  今後の取り組みについて、市長は全庁を挙げてと言われておりますが、その姿勢について改めて市長にお尋ねをいたします。 107: ◯市長  御指摘のとおり、この事業につきましては、本市の将来の都市形成にとりまして非常に重要な事業であるというふうに認識をいたしておるところでございまして、全庁的に取り組むべきである。これは、おっしゃるようにこれまでの役所の対応の仕方というのは縦割りが基本になっておりますけれども、この事業を一つの試金石といたしまして全庁的な体制がとれるような、そういう意気込みで事に当たりたいというふうに思っております。  ただいまは、助役をキャップといたします関係局の委員会でもって、一つには情報を持ち寄り、そして企業の掘り起こし作業を進めているところでございますし、つい先般はPR営業活動の関係で体制の強化を図ったところでございますが、これから後も引き続き全庁的な体制をより一層工夫しながら、これに当たっていきたいというふうに思っております。 108: ◯三浦良委員  全庁挙げて取り組んでいくという市長から改めての力強い御答弁をいただき、今後に御期待を申し上げておきたいと、このように存じます。  特に私は申し上げておきたいのでありますが、この保留床処分に当たりましては、民間のノウハウを活用したらどうかと、こういうことであります。このことについては、ぜひ具体的な方法をひとつ考えていただきたいと、このように私は思います。保留未処分とは言いますが、これは要するに保留した床面積、すなわちスペースを買っていただいて代金をちょうだいするという商取引、すなわち商売であります。したがって、公共性だけでなく企業性がなければでき得ないものだと私はこのように思います。役所的な感覚だけでは私は難しいのではないかと、このように思います。  民間企業は、オフィスやマンションビルなどの建物をつくって、これを分譲したり、またテナントを探して賃貸などをしているわけであります。したがって、数多くの情報やノウハウを持っておりますので、民間企業の意見を聞くなど、積極的に活用されるように特に私は強く望みながら、次の質問に移ります。  第2点でありますが、保留床処分の方法について、二、三申し上げたいと存じます。  現在民間企業への処分を主体として進められておりますが、これはこれで今後新しい方法を考えながら強力に進めていくべきものであると思います。その他の方向として、第1は、本市には関係する機関が相当あり、市内のオフィスビル等に分散をしております。これらの機関のクロップスへの入居を検討して、一元的な業務ができるような体制をつくることも必要ではないかと、私はこのように思います。いかがでしょうか。率先して移転させることを検討すべきであると思いますので、お伺いをいたします。  第2は、市と関係のある諸団体がたくさんあります。これらの団体は各局と関係がありますので、今後これらの団体とともに市として必要になると思われる新しい施設などについてもクロップスに入居できるよう諸団体と協議する必要があるのではないかと私は思っておるのでありますが、いかがでしょうか。  完成した後では、建物の構造上入居ができないということも考えられますので、建築中である現時点で至急これらの協議を進め、対応すべきではないかと考えますので、お尋ねをいたします。  第3に申し上げておきたいのですが、保留床処分に当たっては、テナントをつけて民間に処分する方法もあると思いますが、いかがでしょうか。この件については、昨日議論をされましたが、処分方法の一つとしてテナントをつけることも必要であると私は思いますので、改めてお答えをいただきたいと、このように存じます。  第4でありますが、保留床処分について、全庁挙げて努力しても残るということも考えられます。最終的に残った保留床については、処分先が決定するまでの間、テナントを探し、本市が賃貸していく方法も考えられますが、いかがでしょうか。御答弁を願います。 109: ◯都市整備局長  まず第1点、現在民間ビルに入居しています機関のクロップスへの入居についてでございますが、関係している施設の個々の業務計画あるいは執務上の効率ということなどもございまして、この辺も勘案しながら関係部局とも連携をとって可能性を検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。  次に、第2点の新たな機関の入居につきましては、既に参入を決めております情報産業プラザと同様に、ビルに付加価値を高める、こういった施設をやはり前向きに検討したいというふうに考えておりまして、現段階で関係部局とこの辺も詰めておるところでございます。おっしゃるとおり、現在工事が進行中でありますので、早急に検討し方針を固めてまいりたいというふうに思います。  第3点、現在の経済情勢の中で取得を検討している企業から見ますと、入居テナント動向は有力な判断材料の一つでもありますので、事務所ビルとしての立地グレードなどからテナントの引き合いもかなりあるという状況にかんがみまして、事業施行者としては積極的にテナントの誘致活動も進めますとともに、話を具体化させるためのビルの運営主体、こういうものを早急に確立したいというふうに考えています。  最後に4点目でございますが、最終段階で未処分保留床が残った場合、これは法的には事業施行者が所有することになりますが、御指摘のとおり処分先が決定するまでの間、事業施行者がみずからテナントを確保し、賃貸することも視野に入れながら取り組む必要があろうかというふうに考えております。 110: ◯三浦良委員  保留床処分の方法について、私なりに考えていることの二、三を申し上げました。検討されると、こういうことでありますが、先ほども申し上げましたとおり、民間企業の持っているノウハウであるとか情報、そういうもの、あるいは考え方、そういうものを十分に参考にしながら、他の方法もあると思いますので、全庁的に取り組み、皆さんの英知を結集されるよう要望しておきたいと、このように存じます。  次に、関連して再開発事業によるまちづくりについてですが、民間の組合施行による市街地再開発事業については、採算性の重要なこともわかりますが、神戸市の例にも見られますように、防災都市づくりの観点からもゆとりある魅力ある都市空間の確保というものは、より重要なことであると、私はそのように思います。今後これらの問題について強く指導すべきではないかと考えますがいかがでしょうか、お尋ねをいたします。 111: ◯都市整備局長  本市がこれまで行ってまいりました市街地再開発事業は、いわゆる組合施行でございます。御指摘にございますように、組合にとりましては事業の採算性ということは無視できない問題でございますが、防災面あるいは都市の景観づくりという観点からもゆとりのある都市空間の確保が大変重要なまちづくりの課題だと思います。こういうことも考慮いたしまして、今後とも再開発事業の推進については強力に指導してまいりたいというふうに考えております。 112: ◯三浦良委員  今後の指導に御期待を申し上げながら、最後の質問に移ります。  本市の市街地再開発事業は、東北の中枢都市としてふさわしい都市を形成すべく、高度に都市機能を集積させるとともに、防災性を向上させながら、かつ個性的で魅力ある都市空間を形成していくことを目標に進められるべきものであると、私はそのように思います。本市は多極的都市構造を目指しておりますが、都心の拡充を図るとともに副都心、地域拠点を形成していく上でも、再開発事業の推進は非常に大きな効果がございます。他市を見てもおわかりのことだろうと存じます。  現在の経済情勢は不透明で厳しいものがありますが、今後の本市の発展のためにも創意工夫を凝らしながら、なお一層強く推し進めていくべきものと考えますが、いかがでしょうか。今後の本市における市街地再開発事業に取り組む御所見をお伺いいたします。 113: ◯都市整備局長  市街地再開発事業は、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るということを目的としているものでございまして、御指摘のとおり高度な都市機能の集積や副都心の形成におきましても大変有効な手法の一つでございます。今後とも地域に即応した土地の有効利用計画や公開空地制度なども組み合わせながら、都市空間の確保あるいは都市機能の集積ということにより一層創意工夫を凝らしまして取り組んでまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 114: ◯三浦良委員  現在のクロップスの問題に大変苦労しているわけでありますが、この問題だけで挫折することなく、答弁にもありましたように創意工夫をしながら市街地再開発事業に今後とも積極的に取り組まれますように御要望申し上げながら、私の質問を終わります。 115: ◯委員長  暫時休憩いたします。               午後3時00分 休憩
                  午後3時17分 再開 116: ◯委員長  再開いたします。  発言願います。 117: ◯田村温義委員  私から建築指導費及び建築物防災指導費について何点かお尋ねいたします。  さきの代表質疑の中で同僚議員が触れられておりますが、私からは耐震調査、防災指導、防災計画について若干踏み込んだ質問をしたいと思います。  本市では、現在宮城県沖地震を踏まえ、さらに阪神・淡路の大震災のような直下型大地震を想定して新しい地域防災計画づくりを進めておりますが、その中で公共建築物の耐震性の調査に取り組み、さらには建築物の耐震改修の促進に関する法律である耐震法が昨年12月にスタートされたことで、大変心強く思っているところであります。市内には御承知のように構造、規模、用途の異なる多種多様でかつ膨大な数の建築物が混在しておる現状にあります。阪神地区における中高層耐火建築物の被害状況を見ますと、新耐震以前の建物が主であり、とりわけ1階がピロティー形式のもの、また1階を駐車場のような大きな吹き抜けのあるビルやいわゆるげた履きビルと称されるもの、さらには各階がそれぞれ用途が異なるため、壁や窓の配置が偏っているようなビル、いわゆる雑居ビルと称される建築物が主に倒壊を含む大きな被害を受けたと発表されております。  本市ではこれらの調査、指導を急がなければならないと思うのであります。大変な困難を伴う仕事だと思いますけれども、耐震診断、改修指導の取り組み方について、まずお伺いしたいと思います。 118: ◯建築指導課長  御指摘の中高層建築物の耐震診断、耐震改修でございますが、昨年12月に施行になりました建築物の耐震改修の促進に関する法律の趣旨に沿いまして、宮城県と連絡をとりながら各種パンフレットの配布、講習会の開催などの市民意識の向上に努めているところでございます。  また、具体的耐震診断についてのお問い合わせあるいは耐震結果及び改修に向けての御相談につきましては、市役所建築指導課、各区建築宅地課に窓口を開設し、御相談、お問い合わせをお受けしております。とりわけ多数の方が集まる一定規模以上の建築物、これらについては建築物の定期報告制度を利用して個別にパンフレット配布を行っておりまして、意識の喚起に努めているところでございます。 119: ◯田村温義委員  耐震改善を要する建築物の早い段階での把握がぜひ必要と思うのであります。耐震診断を早急かつ積極的に取り組んでほしいことを申し上げ、次の質問に移ります。  この耐震診断には、高度な知識を有する技術者の確保、人的配置、構成等が必要と思われますが、本市の技術スタッフだけでの早急な対応は到底不可能であろうと思います。当然外部からの高度の知識を有する団体、企業等の協力は不可欠と思われますが、どのような計画で実施される計画なのか、お伺いします。 120: ◯建築指導課長  耐震診断、改修については、大変高度の技術的な知識と経験が必要とされております。専門的な機関、例えば日本建築センターなどの活用を図るとともに、全国的に組織されております既存建築物診断改修等促進ネットワーク委員会、こういったものがございますが、これらの耐震性の向上を目的として設立されております諸団体との連携をとりながら対応していきたい、かように考えております。  また、技術者全般の技術レベルの向上については、宮城県と連携をとりながら技術者の育成に向けて種々手だてを考えていきたい、かように思っております。 121: ◯田村温義委員  社団法人宮城県建築士事務所協会という大変強力な団体もありますので、それらを含めた活用も有効かと思うのであります。耐震診断の促進を早急にお願いしたいことを申し上げて、次の質問に移ります。  次には、木造建築物についての耐震診断、耐震指導についてお伺いしたい。  阪神地区で大きな被害をもたらした直下型大地震と同時に、多発した火災が消火活動はもとより救援活動をも阻害し、想像を絶する大災害に移行したことは御承知のとおりであります。倒壊した建築物を見ますと、老朽化が著しい住宅、店舗つき住宅等であります。特に、道路に面した店舗が間口いっぱいに開口部をオープンとしたいわゆる耐力壁がゼロか限りなくゼロに近い店舗など、地震に対してまことに不安定な建物でありました。中には店内が道路から見えやすくするために、主要な柱や壁を取り払い、大きな開口部、広い出入り口に改装した結果、構造上大変危険な建物となり、加えて旧来の重いかわらが大きく災いし、倒壊等の大きな被害をもたらした原因と言われております。建築行政の責任者である建築主事を置く特定行政庁の御判断、御見解をお伺いしたい。 122: ◯建築指導課長  阪神・淡路の大震災におきましての木造家屋の被害の原因につきましては、委員のお考えと同様に認識しております。  なお、間口の拡張等の中小の改修等につきましてでございますが、建築確認が不要なことから安易に工事が行われてしまうのかとも考えておりますので、この点今回地震の経験を踏まえて、中小の改修についても耐震性を十分考慮した工事が行われるよう種々検討してまいりたいと考えております。 123: ◯田村温義委員  啓蒙活動について検討してまいりたいと今言われましたが、大変大事なことでありますし、急を要すると思いますので、早く啓蒙活動をスタートしていただきたいと要望して、次の質問に入ります。  そこで、私は阪神地区の直下型大地震で倒壊した町並みとほぼ同様の現状にある本市の町並みを調査してみました。調査内容を私なりの判断で申し上げ、質問したいと思います。  調査対象地区及び調査対象建築物は、市の中心部を取り巻く周辺地区、いわゆる昔からの商店街であります。大部分が戦災に遭わなかった地域でありますので、当然老朽化が進んでいる建築物であります。したがいまして、建築基準法施行以前のいわゆる法以前の建築物と理解をしていただきたい。当然、不的確建築物に該当する店舗並びに店舗つき住宅であります。しかし、この地域は路線商業を含む準防火地域でありますので、増築に際しては床面積に関係なく、地域で小規模建築物であっても増築の確認を受けなければならない地域であります。若干そういう意味では違反建築も含まれるかもしれません。  最初に申し上げるのは、旧二十人町と旧鉄砲町であります。ここは仙台駅東第二土地区画整理地域内にありますが、調査対象建築物では旧二十人町の方は約85%から90%ぐらい、鉄砲町の方は80%から85%ぐらい、同様に原町本通ですが、安田病院先あたりから坂下交差点付近まで約65%から75%ぐらい、さらに宮町通、この道路は西側が現在拡幅中でありますので、西側の町並みはおおむね耐火建築物または防火建築物に改築済みでありますので、防災上は概して安全であると判断させていただきました。道路東側は鈴憲味噌醤油店付近から北六番丁付近まで、約60%から65%ぐらい、同様に北鍛冶町から通町にかけて青葉神社手前まで、これも約60%から65%ぐらい、木町通は現在北の方の道路が拡幅されておりますので、未拡幅地点から南に大学病院東側付近までは50%から60%ぐらい、さらに定禅寺通を起点としてワシントンホテル手前まで、これは55%から65%ぐらい、さらに荒町通から南鍛冶町までやはり55%から65%ぐらい、その他の地域においても中心部を除いておおよそ20%から30%の数字になっております。  この数字は、私の調査の結果でありますが、先ほど申し上げましたように、老朽化が進み、開口部をオープンとした耐力壁の全くない建物で、阪神地区と同様に直下型かつ同規模の大地震が発生した場合には、倒壊を含む大きな被害をこうむる危険性が極めて高い地域と判断した数値であります。  特に、危険性の高かった商店名を参考に申し上げたいと思います。八百屋、果物店、魚屋、酒屋、花屋、薬屋、雑貨店、商品店、書店、自転車店、バイク販売店、クリーニング店、クリーニング取次店等でありました。  調査結果で一番心配していることは、これらの地域は道幅が大変狭いことであります。一方通行もしくは片側1車線でありますので、万一火災が多発した場合、周囲に存在する適切な防火建築物であっても木造建築でありますので、長時間の火災には耐えられません。類焼、延焼の巻き添えを食う危険性が多分に想像されるのであります。  そこで、お伺いしたい思いますが、これらの実態を十分承知されておられるかあるいは把握されておられますか、お伺いしたいのであります。 124: ◯建築指導課長  現在当該地域にあっては、委員御指摘のような状況と認識しております。  なお防火性についてでございますが、これらの地域のほとんどは準防火地域でございまして、新築、増改築の際には防火性を有した建築物にすることが義務づけられておりますので、建てかえが進むにつれて防火性の高い町並みが形成されていくものと当方では考えてございます。 125: ◯田村温義委員  現在の状況を認識されておられるか、把握されておられるかちょっとお伺いします。 126: ◯建築指導課長  委員御指摘のような状況と認識しております。 127: ◯田村温義委員  一層の努力をお願いしまして、次の質問に入らせていただきます。  私が申し上げた老朽化が進んでいる不的確建築物は、これは特殊建築物でもない、防火対象建築物でもない。いわゆる法第6条第1項第4号の建築物であります。したがいまして、直接改善命令とかの指導をすることは、これは越権行為になりかねない、大変難しい問題だと思います。しかし、直下型大地震の場合の起爆剤にもなり得る可能性を有する建築物でありますので、早急に何らかの手法を考えなければならないと思うのであります。  幸い昨年12月に耐震化法がスタートしたのでありますけれども、この法律はあくまで建築主が自発的に耐震診断、耐震認定の申請をしなければ指導の対象にならない。したがいまして、申請がなければいつまでたっても耐震改善が進展しないと思いますが、いかがでしょうか。  また、これらの地域については、集団的に耐震改善をしなければ功を奏さない地域と思いますが、いかがでしょうか。建築主事のスタッフ、人的事情もあろうかと思いますが、大変急を要する問題と思いますので、現地での説明会等を行い、耐震改善の必要性、緊急性の説明など積極的な啓蒙指導を実施すべきと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。 128: ◯建築指導課長  御指摘の建築基準法第6条第1項第4号の建築物、木造等の建築物でございますが、これら建築物の耐震診断、改修については、所有者御自身の自発的な意思を待たなければならないという側面が非常に強うございます。建築物の耐震の改修に関する法律においては、このような建物についても法律に基づく耐震改修の計画の認定を得ることによって低利の融資等が受けられるなど、支援措置が講じてございます。  私どもといたしましては、簡単にできる我が家の耐震診断等のパンフレットによって、市民の意識の向上を図るとともに、これらの支援措置についても十分にPRを行って、耐震改修の促進に努めてまいりたいと考えております。  また、老朽化した建物の集中に関する問題でございますが、これについてはその状態の把握に努めるとともに、委員御指摘の方法を含めまして効果的な手だてについて種々検討してまいりたいと考えております。 129: ◯田村温義委員  最良の手だて、効果的な手だてを早く生み出しまして、速やかに行動を開始することを要望いたしまして、次の質問に入りたいと思います。  私が調査に当たって大変感心したことを申し上げたいと思います。  区画整理事業が完成した地域及び都市計画道路が完成した地域は、防災上極めて安心できる町並みが形成されているところであります。移転補償工事や用地買収等に協力された地権者や地域住民の御協力に対し、またこれらの事業に取り組み御努力、御苦労を続けられた担当職員に対し、深く感謝の念を禁じ得なかったことをつけ加えさせていただきます。  私はさきの阪神・淡路の大災害により、多大のとうとい生命、財産を失われた方々に対し、心からなる哀悼の意をささげておるところでございますが、その一面、区画整理事業、都市計画事業に協力した結果、難を逃れ、生命、財産を失わずに済んだ住民も多々あったと思うのであります。これらの人たちは、恐らく区画整理事業や都市計画事業の執行に感謝をしている住民が少なからずおられるものと推測しておるのであります。本市においても、これらの事業の推進に賛成の御同意を得られない方々が若干おられると伺っております。私の調査では、旧二十人町及び旧鉄砲町通が最も危険度の高い町並みと判断いたしたところでありますので、阪神・淡路の二の舞を踏まないように、地権者に対し早急に御理解をいただくべく最善の努力をお願いしたいのであります。  仙台駅東第二区画整理事業の一日も早い完成に向けて、勇断を持って邁進されるよう強く求めるゆえんであります。当局の取り組みについてお伺いしたいと思います。 130: ◯仙台駅東第二開発事務所長  事業の促進の取り組みについてでございますが、委員御指摘のとおり駅東第二地区内には非常に老朽化した、また地震に対して危険の最も高い建物が多数ございまして、都市防災あるいは環境衛生の面で大きな問題を抱えている現況にあります。  このような地区、条件を踏まえまして、一体的な都市機能を具備するため、道路、公園等の公共施設の整備改善と市街地環境の更新を行うことを目的に区画整理事業を行っているところでございます。  なお、駅東第二地区の事業の取り組みにつきましては、まだ合意が得られていない権利者も若干おられます。確かに都市防災の面で緊急を要しますので、大方の権利者の御賛同を得ておりますので、今後とも合意が得られていない権利者たちとも合意形成が図られるよう最善の努力をしながら、事業の早期完成を目指し一層の事業促進を図ってまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 131: ◯田村温義委員  大変困難を伴う事業でありますことは十分理解をいたしておるところでございますので、事業の推進、促進、今後とも最善を尽くしていただきたいと思います。  次に、建築指導行政についてお伺いしたい。  戦後我が国の経済発展に伴い、建築材料においても多種多様、次々と新建材が開発されてまいりました。同時に、建築物の高層化、大型化、建築技術の進歩による建築工法の見直しや改善、地震災害等の災害発生に伴う法律の改正など、建築確認業務、建築指導行政に携わっておられる建築主事を初め、建築主事の委任を受けて日夜研さんを続け職責遂行に並々ならぬ努力をしてまいりました職員に対し、深く敬意を表しておるところでありますが、その重責を担っている建築主事のスタッフについてお伺いしたい。  建築大臣による建築主事資格検定に合格したいわゆる建築主事有資格者の人数、その中で市長より任命されている建築主事の人数について、それぞれお伺いしたいと思います。 132: ◯総務局長  市職員のうちで建築主事の資格を有する者は、現在把握をしているところでは課長職以上で12名、それから係長職25名を含めまして約60名でございます。そのうち現在建築主事を任命しておりますのは、建築審査課3名、それから五つの区役所の建築宅地課が各2名で、合計13名でございます。 133: ◯田村温義委員  最後に、市長にお伺いしたいと思います。  昭和26年に建築基準法が施行され、本市においても即特定行政庁としてスタートしたと記憶いたしております。その際、建設省より建築主事の職務は大変重い職責なので、課長または同等以上の身分で選任してほしいとの要請があったと伺っております。以来45年を経過しておりますが、一向に履行されていないのが実態ではないかと思います。  御承知のとおり、建築主事の職務は前にも述べたとおり、大変高度の知識のもとに、しかも短期日の限られた日数で敷地、建築物、建築設備について安全上、衛生上、防火上、避難上について適法であるかを審査を行い、確認通知をしなければならない。例えば、超高層建築物やいかなる大規模建築物であっても21日以内に審査を終了し、通知をしなければならないのが建築主事の任務であると理解をしております。  本市は今100万都市を目指して基盤づくりに、そして災害に強いまちづくりを進めております。さらには、国際都市仙台を目指し、大きく世界に羽ばたこうとしております。建築行政の果たす役割はますます重大であります。最小の予算で最大の効果を目指し、行革を推進されておりますが、職員に希望を与え、職場に意欲的、積極性が高まることは活力が生ずる原動力となり、行革にも大きく貢献することは論を待たないと思います。間もなく4月の人事異動の時期が参ります。同時に、昇給、昇任の時期でもあります。  市長は、本会議において再三勇断をもって事に当たりたいと申しております。この際、45年間先送りされている建築主事の待遇改善の実現を強く望むものであります。市長の決意のほどをお伺いいたして、私の質問を終わります。 134: ◯市長  御指摘のように建築主事はいわゆる資格職としてその重責を担っているというふうに認識をいたしております。建築職全体の中の異動でございますので、必ずしも課長職が建築主事と、こういうふうにはなっていない現状ではございますけれども、係長職を含めてその層に厚みが加わってきている状況でございますので、御趣旨を十分に踏まえながら、今後の人事異動の中で意を用いてまいりたいと、このように存じます。 135: ◯金森従之委員  第8款土木費中2項1目の私道整備について、まずお伺いいたしたいと思います。  私道整備、本市における私道整備の要綱によれば、5戸以上ということになっております。私どもは、泉におりました時点では90%、当時の旧仙台市におきましては60%の補助率であったと聞いております。前市長のときに、高い方に合わせるということで90%の補助率になったと承っております。泉の場合は20戸以上でありましたが、本市は5戸でありますから、その点については大変すばらしいものだなと評価をいたすものでありますが、泉の場合はこれに加えて公共施設もその中に当てはめて20戸と規定して、その個数にだけ固執するということではございませんでしたが、当市の場合はどういうふうに公共施設に対する扱い方をおやりになっておるのか、この点についてまずお尋ねいたします。 136: ◯建設局長  私道補助の御質問でございますけれども、公衆の用に供する場合の最低条件といたしまして、その中に不特定多数の利用者を勘案しまして、先ほど委員申し上げました5戸ということで決めたのが平成5年の時点の改正によりまして5戸、それから奥行きが30メートルということで、6回ほどの改正の後現在の形になってございます。  この中には今委員御質問ありました公共的という話については、当然私どもとしましては本来的に道路の問題については市道に認定するということが第一義的なものでございまして、それを補完するという立場で私道補助整備を創設した経過がございますので、当然私どもの方の補助制度の中には、公共的なものということには含まれていないというふうに認識しておるものでございます。 137: ◯金森従之委員  何回かの整備をされてきて現在の要綱がある、このように局長はお答えになったわけですね。今後そういう事態、今後の時代の趨勢等を勘案して、そういうものに改善する用意はお持ちでありませんか、この点について。 138: ◯建設局長  先ほども申し上げましたけれども、基本的に道路というものは認定ということを基本に考えていかなければないわけでございます。認定については、当然委員おっしゃるような公共的なものについての接続においても認定の要件に具備されてございます。したがいまして、それを基本に考えた中で、補完的な今までどうしても認定のできないような状況を救済するということで、私道補助整備については昭和47年に創設された制度でございまして、その後先ほども申し上げましたけれども、6回の経過を経て現在の5戸と30メートルの奥行きというような一つの前提の中で現在に至っているものでございまして、当面としましては現在の形で進んでまいりたいというふうに考えてございますので、御理解を賜りたいと存じます。 139: ◯金森従之委員  次に、移らせていただきます。  土木費中3目道路新設改良費中国道457号線改良についてお尋ねいたします。  この国道457には、二つの隘路があります。2カ所の重大な隘路と言われるところがございます。一つは青葉区芋沢大竹の旧三徳薬品会社の前、また一つは須藤坂、藤沢線経由の須藤坂線の2カ所であります。  たびたび私は同地区を両方とも通っているのでありますが、ここは芋沢大竹の区間は大変重層な擁壁を積んで着々とやっておりますね。これは御同慶に耐えないところで、一刻も早く2車線に開通されることによって、道路の停滞が解消されるように望むものでありますが、この須藤坂線というところは中途半端なんです。このほど泉区建設部で改良しまして、ある程度は直りました。しかし、申し上げるまでもなく、道路というものすべてでございますが、完遂しなければなりません。ある一定の区間でやはり狭隘な部分をそのままにしておいたままで終わっておるということは、大変不満な、交通事情の解消に役立っておらない、幾分かはありますが、なぜこれをやらないのか。  いつでも建設局で言うのは、いずれは457線の阿弥陀藤沢の間、この道路を早く貫通しますものですから、ここに投資をいたしませんという答弁が何回かなされておりました。ところが、それほど急いでおるものですから、とっくにその辺の買収は終わったのだと思って私は地域の方々に「もう皆さん土地売っていただけましたよね」とお聞きしたら、「あの説明会以後全然来ないんです」。とんでもないことであります。大根田局長時代から早くこれをやらなければなりませんのでということで、住民に対する説明会も開きながら、その後2年間回ってこない。買収のお話に来ていなかった。これはどういうことなんですか、局長。あなたはほかの部署から来たというなら、なれるまでは仕方がなかったなと思うのでありますが、当時次長として補佐しておったわけでありますから、どういうものでありますか、お答えください。 140: ◯道路建設課長  事業着手のおくれた理由ということだと思うんですが、実は国道457の根白石バイパスについては、平成5年にルートの協議を行いまして、その後測量調査、それから詳細設計等を行ってきたところでございます。その測量調査を進める中で、関係地権者の境界確定が非常に難航したところでございます。そういうことがありましたけれども、昨年の11月から地権者との用地交渉を行い、事業の促進を図っているところでございます。  御指摘の箇所でございますが、ただ市道名でいう城ノ内線から泉ケ岳公園線までの間と思っておるところでございますが、この箇所については平成8年から橋梁の整備に伴う下部工に着手することにいたしております。そのようなことから、現在地権者と精力的に用地交渉を行っておるところでございます。 141: ◯金森従之委員  局長の御推薦、なるほど明るいところもあるし、明るくないところもありますが、局長の御推薦ですから、まず担当した課ということで了承いたしますが、私はおくれていることをどうこうと言っているのではないですが、急いでほしい。早くそこのところを貫通して、泉ケ岳の現在の春夏秋冬、現在の不況の中ではここに行くのが一番手軽でいいという健康的な娯楽に行く道路の確保に進んで取り組んでいただきたいと、こう思っているんでありますが、問題は私はこれほど時間がかかり、今後もなおかつかなりの時間がかかるであろうと予測しますならば、まず狭隘道路の拡幅にああも──宮城町ではございませんから青葉区でありますが、青葉区の大竹地区のように精力的に取り組まれる必要があるのではないか。  一方やはり開通しておいて、ここにぜひ時間のかかる道路の開設に全力を挙げていくというのが物の手順ではないかと、こういうことで、今までは仕方がありませんから、これから一生懸命取り組んで、2年か3年後にはこの城の内公園線の間は開通するでありましょう。しかし、今交通混雑を解消する手段としては、この線の拡幅以外ない。しかも、旧三徳化学の前に投資する点から言えば、大したことはない。価格的に大したことない。それを精力的に進めなければならないと思うんですが、局長のかける熱意、これをお答えください。 142: ◯建設局長  私どもとしましては、大竹地区だけ重点という考え方は毛頭ございません。委員おっしゃるとおり、春、それから冬、泉ケ岳公園線については、仙台の憩いの場所としても重要な場所でございますので、それを須藤坂線の一部改良だけでおくらせるということは毛頭ございませんで、今後ともこの457の先ほどの工区については精力的に進めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。 143: ◯金森従之委員  いや、あそこだけやっているふうに言ったのではありませんよ。誤解したとするならば訂正しますよ。あそこほど熱意をかけているならば、ここはとうにこの須藤坂線は開通しているはずだということを申し上げただけでありまして、誤解しないでください。  そこで、この今の熱意は聞きましたが、くどいようでありますが、早急にこの地域の道路の拡幅改良を図られるとこのように確認の意味でいたしますが、間違いございませんね。 144: ◯建設局長  用地買収がすべてでございますので、この件については用地買収に精力的にかけながら、先ほど課長が申し上げましたけれども、8年度から橋梁の下部工に入るという基本的に国とのかかわりもございますので、橋梁関係については現在のところ平成9年まで何とか整備を完了したいと。また、道路改良についても当然引き続きやるわけでございますけれど、11年ぐらいまでにはすべて完了したいという目標を立てながらこれから頑張っていきますので、御理解をいただきたいと思います。 145: ◯金森従之委員  質問の要点をつかんで答えてください。私は道路課長が言ったように、この用地買収その他を図って平成何年かまでに精力的に取り組むというのは、457のお話だと思いますよ。私が局長に決意のほどをお尋ねしたのは、その道路をつくるに当たっても、今交通混雑しているあの須藤坂の河川はきちんと混雑を解消するように今の整備を進めていく決意があるのかどうかということをお聞きしたので、この点絞ってお答えください。 146: ◯建設局長  おっしゃるとおりの内容でございます。 147: ◯金森従之委員  わかりました。一生懸命混雑解消に努力してください。あの道路はいつこしらえるんですと住民の皆さんに聞かれるわけです、須藤坂線。今457号線のバイパスというものが早急につくられると。ですから、我慢して待っていてくださいということで住民の質問に対しては答えてまいりました。しかし、それは今の時点では限界であります。でありますから、須藤坂線の混雑解消にかける熱意は、こちらをまずやって、しかる後457の改良に全力を挙げていただきたい、このことを要望してこれは答弁要りません。  次に、2目の道路維持費中除融雪事務委託の件についてお尋ねいたします。  大変雪というやつは病気と同じでありまして、夜とか日曜とか土曜とかに降るんです。病人も妙にそういうものでありますが、そのときにどこにかければいいのかというときに泉区役所にかけます。そうすると、そこでは日網道路というところに電話してくださいと。電話をしますと、私の方では除雪はやっておりません、こういう返事です。除雪をやらない日網道路なるものに泉の除雪の司令塔的役割をなぜさせるのかと、これは疑問を持ったのでありますが、一体市は宮城野区とか若林区、太白区──太白区も秋保あたりは降りますが大半は降らないでしょう。豪雪地帯を持ったということは、旧宮城町、泉の一部でありますが、この中のどこにも、いつでもかければ明快な返事が返ってき、除雪をお願いできるというような体制がどうなっているのか、この点についてお尋ねします。 148: ◯道路維持課長  除融雪業務については、平日の午前8時半から午後5時までについては各区建設部、各総合支所建設課で情報収集から作業指示まで行っております。これ以外の休日や夜間の時間帯につきましては、監視業務を委託しております業者が各種の気象データの収集及びパトロールを行い、除融雪業者への待機あるいは出動指示を出すようにしております。  なお、全体の取りまとめは、道路部道路維持課が行っております。 149: ◯金森従之委員  平日は課長が言わなくとも、いささか私も市議会議員の一人でありますから、平日はどこに申し込めばいいかということぐらいのものは知っているつもりです。私が聞くのは、平日を除いて土曜、日曜、夜間、これに対する司令塔的なものをきちんと責任のあるところでやっておられるのかどうか、それをお聞きしたんですよ。 150: ◯道路維持課長  日網道路については、休日、夜間等の市内全部の監視業務を担当しておりまして、ここの業者が仙台市の除融雪を請け負っております各業者に指示を出すようにしております。  それで、日網道路は除雪は泉区はしておりませんで、泉区の融雪は担当しております。 151: ◯金森従之委員  しっかり質問を聞いて答弁してくださいよ。日網道路というのはさきにも質問した、一体この業者は何なんだということでお聞きしましたから、その答弁にはいいだろうと思いますが、私の言うのは除雪をやらない日網道路なるものに司令塔的ないわゆる権限を与えているということはどういうことなのか。責任ある市の体制が必要なのではありませんかということの意味を加味しているんですよ。この点について、窓口をきちんと、平日ではなくて夜間、休日、この件についてきちんと対応しているのかどうか、この点について。 152: ◯道路維持課長  夜間については、各区役所に御連絡いただければ、区役所の担当者の方に連絡が行くようには手配してございます。 153: ◯金森従之委員  夜、休日ですよという念を押してこの答弁ですから、まあ、いいでしょう。  これは最後に要望しておきますことは、業者に委託しておるからそれでいいというのではだめなんですよ。札幌ほどの施設、設備を望む方が無理でありますから、引き合いに出すだけでありますが、これは各地区の豪雪地帯と見られるところにセンサーが置いて、そしてそれが本部に行き、本部に来たことによってその降雪状況をきちんと把握して業者に指令を出す。これがあるべき姿でありますが、日網道路に頼んでおいたからいいんだという感覚ではだめだということだけ申し上げて、この件はいいでしょう。  3目中緊急地方道路整備費9億8200万円とありますが、緊急地方道というものは、どういう資格、要件があって緊急地方道の認定がなされているのか、まずこの件についてお尋ねいたします。 154: ◯道路部長  緊急地方道路整備事業でございますが、生活者の豊かさを主眼に置き、地方道の中でも特に生活関連の整備、具体的には公共公益施設等の整備に関連した道路整備や安全な通勤通学路等を確保する道路整備事業でございますが、それらの道路整備を重点的に進める趣旨で創設されました国の補助事業でございます。事業の採択に当たりましては、自治体が生活に関連した地域の課題を設定し、国がその課題に対して承認すれば採択ということになりますが、全国枠の中で判断されることになります。 155: ◯金森従之委員  その内容等についてわかりましたが、当市においてはどことどこが既に地方道に認定されて整備が今進んでいるとか、何回出しても地方道にはなかなか認定にならなかったとか、そういう点についての箇所づけ、ありましたらお願いします。 156: ◯道路部長  平成8年度におきましては、仙台市域内では10カ所ほど予定してございます。それで、具体的に申し上げますと、仙台東部及び南部地区におきましては、幹線道路の整備と通勤通学路を守る道路ということで4路線、それと仙台市西部、北西部におきましては、観光施設へのアクセス道路、さらには交通の安全を図る道づくりということで4路線、それから広瀬川の歴史と文化の散歩道といたしまして1路線ほどを予定してございます。 157: ◯金森従之委員  南部の方の説明はいいですから、西部、西北部の予定路線4路線というのはどこどこがなっておるのか、箇所づけをお願いします。 158: ◯道路部長  県道の秋保温泉愛子線、それから館幹線1号線、たしか泉ビレッジのところですね、それから折立1丁目1号線、それから馬場新川線の4路線でございます。 159: ◯金森従之委員  わかりました。なるべく採択になるように、最近のオンブズマンの関係で官官接待が禁じられておるようでありますが、自粛しているようでありますが、こういうものの承認、昇格に当たっては、大胆率直に市長もおやりになって、それはとりもなおさず地域、市民のプラスになるものですから、堂々と説明のできるものはおやりになって結構だと。ただ、それが名前は指しませんが、架空の伝票と見られるようなもので水増しをしたり何なりしてやるというところに市民に対して恥ずべきものがあると、こういうふうに思いますので、そういうふうな必要性のあるものについては頑張ってください。  一つだけお答えいただきたいんですが、これに関連して雪寒事業の、積雪寒冷地帯の道路整備というのがありますが、これは去年9月の決算で聞いたところによれば、仙台定義線だと、こういうことであります。私も仙台定義線と思われるところを何回か通って歩きましたが、舗装整備、拡幅なんていうのがなっていない。2億余万円の事業費をつぎ込んだわりには箇所が見えませんが、これはあの旧名で言えば三徳のあの前の擁壁整備にかけたということに解釈してよろしいかどうか、この点についてお答えいただきます。 160: ◯道路部長  三徳化学ですか、そこの付近のところに関しましては、国道457号線でございますので、国道事業としてやっております。それで、雪寒事業としてやっております区域は、定義仙台線はそれよりも西側の部分でございます。 161: ◯金森従之委員  私が申し上げたのは、あの道路を通って、2億あるいは1億ほどの金をかけたその改良幅というのは見えなくてはならない。ところが、そういう画期的な改良が見られないが、どこなんですかという質問なので、その箇所づけを言ってください。 162: ◯道路部長  定義仙台線の赤坂地区で事業をやっております。
    163: ◯金森従之委員  あの辺は行ってみなかったからね……。わかりました。この件はいいです。  次の点についてお尋ねいたしますが、3目中住宅関連公共施設整備費9億8200万円、公共施設整備というその公共施設とは何を指すんでしょうか、この点についてお尋ねします。 164: ◯道路部長  住宅宅地関連公共施設整備事業は、住宅建設または宅地開発に関連して整備することが必要な道路、公園、下水道、河川等の公共施設で、その実施により住宅宅地事業の推進に効果のあるものを通常の補助事業と別枠で補助を行う事業でございます。 165: ◯金森従之委員  わかりました。河川改修のときの住宅関連事業とやや同じなものだなと、このように解釈すればよろしいですね。この件はわかりました。  7項2目の住宅建設についてお尋ねいたします。  市営住宅建設費16億1900余万円についてでありますが、この内容を見ますと、高砂団地202戸、四郎丸団地157戸、中田団地30戸、四郎丸東団地100戸とありますが、どこを見ても去年の決算委員会で申し上げた市営住宅実沢地区のものが載っておりませんね。御承知のとおり、これは泉時代から老朽化したものですから入居を差しとめて早急に建てかえをするという計画で進んでまいった地域であります。それだけに、緊急かつ速やかに建てかえられるべきものと私どもも思っておりましたから、去年都市整備局長の答弁によれば、極力誠意をもってこれに当たりますということを言っているんですから、都市整備、建設局長の性格からすれば、全力を挙げてやってくれるなと、こういうふうに御期待申し上げておったんでありますが、今次の予算に計上されなかったということはどういうことなんでしょう、お尋ねいたします。 166: ◯都市整備局長  一本橋市営住宅地区は老朽化が著しい住宅であるということは十分認識しておりまして、また、何らかの対策を講じなければならないというふうに考えておりますが、この建てかえ計画をいろいろ検討する中で、全市的に点在しています小規模団地をどうするかという課題にどう取り組むかということもございまして、引き続きそういう中で検討していきたいというふうに考えております。 167: ◯金森従之委員  いや、言葉じりをとらえるのではありませんよ。そういう答弁が9月になされたら、ああ、全庁的に検討しているんだなと私は思いますよ。しかし、そうではない。9月の決算時においては、それらも含めますが、これは鋭意努力をいたしますと、こういうふうに局長は答弁なさっているのであります。私は全庁的に小さい箇所の市営住宅の整備に取りかかる、これは当然でありましょう。無理だとは言いません。しかし、物には順序があると同じように、ここは引きずってきた合併以来の問題点であります。まずここを直して、そして全庁的に散らばっている問題の住宅箇所はどことどこなのか、それを1カ所に集中する方法はどうなのか、あるいは駅の周辺に持ってくることはできないのか、そういうような通勤通学の便を考えた検討が行われるということは私は無理だとは言いません。  しかし、この地域は、御承知のとおり空き家の箇所が相当ありますね。これはいろいろな面で不用心であります。治安上から言ってもいろいろな面から言っても、さらにはこの実沢小学校の児童数の激減に伴う人口増加等の点も期待されておるところでありますので、この点は努力をしたんでしょう。今の説明で、今後に向けて御努力をいただいてもらいたいと思うので、これは答弁は要りませんが、財政局長、自治省にお帰りになるのならこんなの要望したってわからないかもしれませんが、少なくとも後任者にお譲りになっていくその事務引き継ぎにきちんと対応していただきたいと思うのでありますが、地域地域によってその住宅がその地域の児童数あるいは産業の起爆剤になり、人口増に伴ってその地域の活性化につながる。単に戸数だけで、地域だけでとらえるというわけにはいかない。  短絡的に考えることのできない、それが行政というものでありまして、これは財政局長、このまま留任されるのか行くのかわかりませんが、任期はことしだということで私はお聞きしているんでありますから、後任に引き継ぐためにその地域のためにそういうものもあるのだなと、端的に一刀両断、豆腐を切るようにはいかない地域の問題を抱えて、その上に立って市営住宅の建設というものもあるのだなという点を考えれば、これは有終の美を上げられてきちんとこれはおやりになってお帰りになっていただきたいと思うのでありますが、この点について財政局長の決意と後任あるいは今後の姿勢に盛り込む考えがあるのかどうか、この点についてお尋ねいたします。 168: ◯財政局長  自分の人事のことはまだわかりませんが、問題点と委員の御指摘については十分認識をいたしましたし、それについてどうするのか、それは人事がもしあるならばそのときは十分後任者にも認識してもらうように私としては、御主張がこういうことがあったということについては認識をしてもらいたいと、そのための方策をとりたいと思います。 169: ◯金森従之委員  大変人柄がにじみ出たお答えであって、心から感謝を申し上げますし、御期待を申し上げるものであります。  今1点だけお尋ねいたしますが、特定優良賃貸住宅供給促進事業費とありますが、認定戸数300戸、これはどの住宅を指し、どのような支援をやっておられるのか、箇所づけと内容についてお尋ねいたします。 170: ◯都市整備局参事兼住宅課長  まず、特定優良賃貸住宅の場所でございますが、これにつきましては、建設を希望するオーナーの申請に基づきまして認定を行いますので、現時点で場所を特定することはできません。  また、認定の基準でございますが、都市計画法に基づきます工業地域や工業専用地域以外の地域に建設すること。それから、面積といたしましては、専用面積が65平米以上125平米以下ということで、団地の戸数としまして10戸以上ということがございます。  それから、構造的には耐火構造または準耐火構造ということでございます。  また、駐車場を建設戸数の100%以上確保する。また、児童遊園を敷地の3%以上確保するというようなことが認定の基準になっております。 171: ◯金森従之委員  大変懇切丁寧に御答弁いただきまして感謝を申し上げ、私の質問を終わります。ありがとうございました。 172: ◯委員長  次に、社会民主党仙台市議団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。             〔石田雄宏委員、質疑席に着席〕 173: ◯委員長  では、発言願います。 174: ◯石田雄宏委員  簡潔に御質問いたします。  まず、最初に市営住宅に入所する際、遺族年金を収入と見なさない、その理由は何なんでしょう。 175: ◯都市整備局参事兼住宅課長  入居の際の所得のカウントとしまして、所得税法によります所得を対象といたしておりまして、年金等につきましてはカウントしないということになっております。 176: ◯石田雄宏委員  そうなりますと、例えば遺族年金だけで生活している人もいるわけです。そうなると、勢い無収入と、そういう方々は言うまでもなく民間のマンションに入ったりあるいは賃貸アパート、大変大きな負担を強いられている。私はもうそういうところにこそ遺族年金でも収入と見なして市営住宅に入居させる、そういうような方法を考えていいのではないかと思っておりますが、いかがですか。 177: ◯都市整備局参事兼住宅課長  収入に認定されないということでございますので、現在の2種住宅は収入がゼロから11万5000円までということになっていますので、2種住宅に入居するということになります。 178: ◯石田雄宏委員  なかなか条例なり等も含めてあるようなんで、市長はやはりそういう低所得層、市長の言う市民の目の高さ、そういう部分にぜひ光を当てるような行政をお願いをしたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 179: ◯都市整備局参事兼住宅課長  入居できないということではございませんので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。 180: ◯市長  市営住宅に限らずに、すべての行政の面においてそのような視点で行政を行っていきたいと、このように考えます。 181: ◯石田雄宏委員  次に、仮称柳生市民センター、この部分の駐車場のスペース、何台ぐらい予定しているんでしょう。 182: ◯委員長  石田委員、市民センターの駐車場ですか。そうすると、これは市民局の範疇だと思うので、今ちょっと議案からそれると思いますので、ちょっとお考えください。 183: ◯石田雄宏委員  じゃあ、その辺は後で……。  もう一つは、梅田川を含めた4河川、その改修費4億8000万円、工事の内容、どういうことをやっているのか、お知らせをいただきたいと思います。 184: ◯河川課長  本市で実施しております都市小河川改修事業でございますが、先ほど委員からお話ありましたように4河川実施しております。河川の名称を説明させていただきますが、七北田川水系高野川並びに名取川水系笊川の上流、三つ目に七北田川水系梅田川の上流、四つ目に名取川水系綱木川でございます。  その事業の内容といたしましては、主に洪水の防止、浸水の防除、それに都市内の浸水の防除を目的としておりまして、主に用地買収並びに河川の改修工事を目的としてございます。 185: ◯石田雄宏委員  私は、とりわけ笊川なんですが、あそこは60ミリぐらい降ると橋げたまで増水するんです。どう見ても蛍の里なりアヤメの里、そういう部分はあるんですが、中間が全く整備をされていない。ちょっと雨が降ると洪水になるのではないかという大きな不安を抱えている、そういう箇所もあるので、ぜひこれらの管轄が違う、私の方ではないというだけではなしに、そういう住民の不安を取り除くような工事をきちんと対応していただきたいというふうに思います。  と同時に、アヤメの里に関連をして、あそこは250メートルできたんですが、雑草なりを含めた管理、そういうものは地域住民がやっているんです。ところが、その周辺は雑草が繁茂して全く見えない。そういう部分は、私の方の管轄ではないと言っても、市民から見たらどこが管理をしているのかわかるわけもないんです。そういう部分はいろいろあっても、向かい同士ですからいろいろな場を通して管理体制も含めてやるべきではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 186: ◯下水道局次長兼建設部長  委員御承知のとおり、河川は河川管理者というのは知事管理、市管理いろいろあるわけですけれども、あの笊川に関しては旧笊川を含めて1級河川水系で県管理となっておりまして、我々としては先ほどの質問のとおり一体的な管理ということでございますので、できるだけ県とも連絡を密にして一体的な管理をしていきたい。  なお、そういういろいろな河川美化、それから防災、それから景観、そういう面からも我々はやはりそういう行政的に一体的なものができるよう県と密にして、何かあればうちの方の河川課から県の方に連絡し、それをやっていただけるような体制をつくっていきたいと、そう考えております。 187: ◯石田雄宏委員  次に、具体的に伺いますが、青葉山公園の照明灯はどういうものをつけたのか、お聞きをしたいと思います。 188: ◯渡辺建設局次長  歩道設置とともに今回つけたわけでございますが、施行延長が800メートルの区間に26基の照明灯をつけたわけでございます。今回の目的といたしましては、冬季の園路の機能を持たせるために、通勤、通学、ジョギング等、また交通の安全確保のために市道改良とともに設置いたした次第でございます。  灯具のワット数でございますが、これは300ワットのものをつけております。 189: ◯石田雄宏委員  一般的な街路灯、それぞれの地域の中にある街路灯は40ワット。私はつけてだめだと言っているのではないので、ただああいう場所に夜中に本当に人がどれだけ通るかわからない、そういう部分に300ワットのそれだけの明るさを持ったものが30メートル間隔である。私はちょっと異常すぎるのではないかと思うんですが、そういう部分についてどう思っておりますか。 190: ◯渡辺建設局次長  先ほど申し上げましたけれども、夜間の通行者も、また折立地区の通過交通にも利用されておりますので、その辺も含めて検討いたした次第でございます。 191: ◯石田雄宏委員  車はライトをつければいいんですよ。そんなに明るくしないと何かできないのかと。300ワットを28基もつけたらナイターができると、そういうことなんです。私はそういう感覚はどうなんだろうなと。一般的に考えた場合、そんなに明るくないとあの歩道を通行できないのかどうか、その辺納得いかないんです。 192: ◯渡辺建設局次長  照明の計画につきましては、暗部がないようにという形で照明のワット数を決めたわけでございます。御理解を賜りたいと思います。 193: ◯石田雄宏委員  日中と同じ明るさでないとだめだという理由と、もう一つはやはり昆虫を含めたそういう部分の生態系、こういうものはどう判断をしたんですか。 194: ◯渡辺建設局次長  街路灯と昆虫の関係につきましては、全市的な必要があれば今後研究をしてまいりたいと考えております。  今回の照明いたしておるところにつきましては、そういう研究はいたしておりません。 195: ◯石田雄宏委員  二、三日前の新聞で鬼首道路、ナトリウム灯に設置をした場合、昆虫を含めた虫そのものが2割から3割ぐらいしか死んでいない。そういう実験結果も発表されております。私はそのものに取りかえろとは言っておりません。ただ、常識的に考えて、一晩じゅうそれほど明るくしないと利用者がいないのかどうか。 196: ◯渡辺建設局次長  今後の問題でございますが、やはりそういうような環境的に合ったものにふさわしいものを今後研究してまいりたいというふうに考えております。 197: ◯石田雄宏委員  いみじくもふさわしくないというようにしか聞こえないので、例えば設置をしてしまったから取り外しできないんだということではないと思いますから、これからそうだなと、それはそうだということであるならば、ああいうものをもう1回やり直しするぐらいの決断をしてもいいのでないかというふうに思います。  もう一つは、歩道の問題なんですが、山すそに沿って、私は入り組んだりなんだりしていると思うんです。それを真っすぐの道路でないと、歩道でないとだめだという、そういう感覚も含めてどうなんでしょうか。 198: ◯渡辺建設局次長  先ほどの中で照明灯の……、夜、バスの運行が終わった時間、そういうものを考慮しながら減灯も考慮していきたいというふうに考えております。  また、次の歩道のあり方でございますが、車道線の方向を一方的に見ますと、直線的に持っていく関係上、それから平均的な2.5メートルの歩道幅員になっております。こういうことから、一部的に平板的なものとのすりつけ、そういう関係から考慮して一般的な歩道の整備という形で平板ブロック等を設置してまいった次第でございます。 199: ◯石田雄宏委員  私が言っているのは、車道側の部分を曲げろと言っているのではないんです。山すその部分で広くなったり狭くなったり、そういう部分があるはずですから、それなりにつくっていって、広いところには例えばベンチを置くとか、そういうものがあってもいいのではないかということを言っているんです。  もう一つは、今どれぐらい工事が進んでいるかわかりませんけれども、ブロックなりセメントなり、そういう部分で900メートル全部道路をつくるのがいいのか悪いのか。少なくとも公園内だということであれば、それなりに何か考えられなかったのかどうか。 200: ◯渡辺建設局次長  先ほど申し上げましたけれども、現在の歩道の幅につきましては、最低で1.5メートルぐらいのところから4メートルぐらいのところがございます。ということは、今現在まだでき上がっておりませんが、緑地と歩道との境には防護さくネットが入ってまいります。それにつきましては、自然的なやわらかみを持つような擬木的なもののさくをつくりながらやっていきたい。そういうことによって、その歩道のあり方がもっと引き立つのではなかろうかなというふうに考えております。 201: ◯石田雄宏委員  ブロックもセメントもいいんですが、例えば公園内ですからそうだなと。例えば自然に調和をする、例えばある部分は丸太材を打ち込むとかあるいはチップ材で固めたもので歩道をつくるとか、そういうことは今から考えられないんですか。 202: ◯渡辺建設局次長  現市道に沿ったところについては御無理と思いますが、園内の歩道の中におきましては、委員おっしゃるとおりベンチを置いたり、チップ材をまいたりしたような道路の整備に努めたいというふうに考えております。 203: ◯石田雄宏委員  照明灯なんですが、別に明るくてどうのこうのではなくて、異常ではないかということを言っているんですよね。次長の答弁だと、では間引いてもいいというような発言があったと思いますが、どれぐらいの間隔にするんですか。 204: ◯渡辺建設局次長  現在90メートルに大体55%ぐらい減灯したいというふうに考えております。 205: ◯石田雄宏委員  そうであれば、これからもいろいろな部分でこういうものが出てくるというふうに思います。これからつくる部分については、やはり自然と調和をする、そういうものを十分考慮をしてぜひつくっていただきたいということを申し上げて終わります。 206: ◯渡辺建設局次長  大変答弁不足がございましたので、申し上げます。  減灯につきましては、夜の11時以降に55%ほど減灯いたしたい。ということは、環境になじむような形をとりたいというふうに考えております。 207: ◯委員長  次に、民社仙台市議団から発言の予定の方は、質疑席にお着き願います。         〔日下富士夫委員、木村勝好委員、質疑席に着席〕 208: ◯委員長  順次発言願います。 209: ◯日下富士夫委員  私からは、土木費道路橋梁費中道路維持費に関連して1点のみ質問させていただきます。  先ほど仙台駅周辺のまちづくりについて質問がされておりましたけれども、人と車を分離して大量の交通需要を安全かつ円滑に処理することを主な目的として、昭和56年8月に完成して15年になろうとしております仙台駅西口のペデストリアンデッキについてお伺いをいたします。  まず初めに、ペデストリアンデッキの平成7年度の利用者数及び管理についてはどこで行っているのかをお聞かせ願います。 210: ◯道路部長  平成7年度の西口のペデストリアンデッキの利用数でございますが、商工会議所で調べた結果でございますけれども、午前8時から21時まで13時間で13万7500人ほどでございます。  次に管理でございますが、駅舎の側から16.5メートルほどがJR管理で、残りの部分が仙台市管理となっております。 211: ◯日下富士夫委員  そうしますと、駅舎に近い広い部分がJRの方で管理ということでよろしいでしょうか。 212: ◯道路部長  駅舎側の部分が全くJR管理というふうになります。 213: ◯日下富士夫委員  それと、今平成7年度の利用者数ということで13万7500人、1日当たり平均するとどのくらいになるんでしょうか。 214: ◯道路部長  午前8時から午後9時まで13時間ですから、残りの時間はそれほどまで人がないんですけれども、ちょっと感覚であれなんですけれども、15万人弱ぐらいなのかなと思いますけれども。 215: ◯日下富士夫委員  1万5000人ということだと思うんですけれども……。結構です。利用者数がかなり多いということで理解をさせていただいたわけですけれども、本市の冬場のペデストリアンデッキの除雪体制について、どのようになっているかお聞かせを願いたいと思います。  その際、委託しているのであれば委託先、人員、用具、時間帯といいますか、それと費用についてお聞かせを願います。 216: ◯道路部長  除雪の委託先でございますが、清掃業務委託の中で行っております。委託先は東北弘済整備株式会社でございまして、人員は最大20名ほどでございます。作業時間は、午前8時ごろからとなっておりまして、必要に応じて午後も行っております。用具につきましては、雪べら、スコップ、ほうき等で行っておりまして、年間の経費は850万円ほどでございます。 217: ◯日下富士夫委員  理解をしますけれども、昨年末の積雪時から、たまたま昨年からことしにかけて積雪の日が多かったということもありまして、通勤ラッシュ時にその除雪が不十分なために大分危ない思いをしたという話を耳にしてきたわけですけれども、関連する苦情、要望が寄せられているのではないかと思うんですが、その辺の件数なりその要望の内容といいますか、それに対しての対応について簡単にで結構ですからお聞かせ願います。 218: ◯道路部長  この件に関しまして、直接区役所の方に寄せられました苦情につきましては、2ないし3件程度でございます。  それで、苦情の内容に関しましては、やはり滑るので雪をとってくれというのが主でございまして、その都度委託業者に連絡して対応しておるところでございます。 219: ◯日下富士夫委員  件数にしては二、三件程度という話であるわけですけれども、もちろん仙台駅ですから仙台市民だけが利用する場所でもないわけですので、雪に対する装備といいますか、そういったものについてはかなり軽装の方も大分多いのではないかというふうに思います。  市長の施政方針にもあるように、人に優しい安全な都市づくりをということで、引き続き福祉の街づくり事業を推進し、共生型の住環境の整備に努めるとしているわけですけれども、人の流れの一番多い仙台駅前広場がそういうちょっとした積雪で危険な広場と化す、そういうことであれば、決して人に優しい都市とは言えないのではないかというふうに思っております。我々健常者でさえ危険と感じるわけですから、ましてや高齢者なり障害を持つ人にとってはなおさらであると思います。  そこで、平成8年度のペデストリアンデッキの本市の除雪体制についての考え方をお伺いをしたいと思います。先ほど8時からという話の除雪体制の話がありましたけれども、現実に通勤時間帯はもっと早くから始まると思いますので、その辺のことについてもよろしくお願いします。 220: ◯道路部長  早朝における除雪体制が不十分で、歩行者にちょっと御迷惑をおかけしましたので、平成8年度におきましては時間帯のことも含めましてJRと協議をいたしまして、十分な除雪作業に取り組んでまいりたいと考えております。 221: ◯日下富士夫委員  わかりました。地下鉄の泉中央駅につきましては、ペデストリアンデッキに融雪装置が入っているということで、余り人手をかけないでその利便性、安全性が保たれているわけですけれども、もちろん泉の方が雪が多いということは事実ではありますけれども、そんなに大きな差がないと思いますので、ぜひ仙台駅のペデストリアンデッキにも融雪装置を施すというようなことを願いたいと思うわけですけれども、その辺についての検討を考えているのかどうか、お聞かせ願いたいと思います。 222: ◯道路部長  融雪装置につきましては、既に階段部分には設置してございますが、いわゆるフラットな部分に関しましては構造上ちょっと問題の箇所があることから、全面的なかけかえをせざるを得ない状況にあるため、困難でございますので、御理解方お願いいたしたいと思います。 223: ◯日下富士夫委員  大きな一番の問題というのは何なのか、お聞かせ願いたいと思います。 224: ◯道路部長  構造上というのは、融雪装置が上に乗っかることによりまして、荷重がふえるわけでございまして、荷重の計算上、もちろん橋梁応力度の範囲内で設計しておりますので、重くなった分でオーバーする部分が一部出てくるということでございます。 225: ◯日下富士夫委員  かなり安全率といいますか、そういったものはとってあると思うんですけれども、当面いろいろ困難なことも多いということでありますから、平成8年度の除雪体制について万全を期していただきたいというのと、今後前向きに融雪装置についても検討されることをお願いをいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。 226: ◯委員長  お諮りいたします。本日の審査はこの程度にとどめ、残余は明日行いたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 227: ◯委員長  御異議なしと認めます。  なお、あすは午後1時より開会いたします。  本日はこれをもって散会いたします。...